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2014/08/06ジャンク債に異変、影響広がるか

格付けCなど「投資不適格」の企業が発行する社債は、一般的に「Junk Bond(ジャンク債)」と呼ばれています。Junkとは「がらくた」や「価値のないもの」という言う意味です。ジャンク債は、ファンドや機関投資家、つまりプロの投資家の間で取引されます。リスクが高いため高利回りが特徴で、アメリカをはじめ世界の主要な中央銀行が限りなくゼロに近い政策金利を導入する中、一部で人気がありました。このジャンク債市場に異変が起きています。

バンカメ・グローバル・リサーチのまとめでは、先週水曜日7月30日までの世界のジャック債ファンドは、週間ベースで44億ドル(約4400億円)の流出となりました。3週間連続の流出。流出額は合わせて120億ドル(約1兆2000億円)に達しました。一方、バークレイズによりますと、アメリカのジャンク債の価値は7月の1か月間で1.33%下落しました。

Financial Timesは、高利回り商品の需要が高まる金融危機後に月間ベースでジャンク債相場が下がるのは異例のことだと伝えました。また、The Wall Street Journalは、長期間に渡って上昇を続けたジャンク債相場のバリュエーションが高すぎるとの懸念が、FRBの政策金利をめぐる不安や地政学リスクを増幅していると解説しました。

影響がではじめています。「ジャンク債」を発行する企業が起債を延期、見送る動きが出ています。ジャンク債の流動性が低下したことで、売りが売りを呼ぶ展開にも発展しています。ジャンク債を安全な米国債に買い替える投資家、現金の持ち高を増やす投資家などさまざまですが、共通しているのはジャンク債を大量に売っていることです。リスクが高いとされる株式を売る動きにも繋がっているとの指摘もあります。

ジャンク債が売られることで、一時は5%を割っていた利回りが上昇傾向にあります。 一方で、安全とされる米国債の利回りは低下と上昇を繰り返しています。これがドル相場などに影響しています。「ジャンク債バブルの崩壊」とまではいきませんが、状況を注視する投資家が増えています。
 
 
 [August 05 , 2014]  No 0105589

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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