2分でわかるアメリカ

2014/08/01世にも不思議な怖い話

この前の日曜日、27日の午後2時20分。LAX(ロサンゼルス国際空港)に近いマリナデルレイ沖の海に雷が落ちました。北に数キロ離れたサンタモニカでも「ドーン」という爆発音のような大きな音が響きました。

その時、隣のベニスビーチでは、20歳のニック・ファグナノさんが海から出て足についた砂を払っていました。落ちた雷の電流が海水を通してベニスビーチまで達し、ニックさんが感電、間もなく息を引き取りました。水際にいた13人も感電、1人は重傷を負いました。

日曜日午後の天気は晴れでしたが、上空に一部、積乱雲がありました。気温は摂氏30度程度で少し高め。いつもと違うのは湿度が高めだったことです。高温と高い湿度で大気が不安定になり、雷が発生したとみられています。Wikipediaには、雷は主に上空と地面の間もしくは上空の雷雲内に電位差が生じた場合の放電により起きるとみられているが、正確には解明されていないと書いてありました。落雷時の電圧は200万-10億ボルト、電流は50万アンペアにも達することがあるということです。ピンときませんが、相当な電気が流れることがわかります。

カリフォルニアに落雷するのは非常に珍しいことです。砂漠や山間地ではたまに確認されていますが、ロサンゼルスでは非常に稀なことだと専門家は話しています。NASAの気象専門であるビル・パッツァート氏はロサンゼルス・タイムズに対し、カリフォルニアで人間が雷に感電する確率は750万分の1だと語っています。ちなみに、山が多いモンタナ州では25万分の1。一方、雷が多いことで知られるフロリダ州では、2011年に31人への感電被害が報告されています。

ロサンゼルスの大気の不安定な状態はきのう30日まで続きましたが、再び雷が発生することはありませんでした。統計上の確率は低いが、それでも起こった。ちなみに、日本で落雷により死亡する確率は、航空機事故で死亡する確率の約3分の2だそうです。雷の音が聞こえたら室内に入るのが安全だと専門家が警告しています。自然現象だけに、ちょっと怖いです。
 
 
 [July 31, 2014]  No 0105587

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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