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2014/07/31低ボラ相場は変わるか

今週に入り、狭いレンジで推移していた外国為替相場が動き始めました。まだレンジでの推移ですが、売買高が増え、ボラティリティがやや高くなっています。基調は変わったのでしょうか。

年初から、特に今年4月以降、主要通貨のこう着相場が続き、外国為替マーケットの売買高が低調になっています。The Wall Street Journalは、金融危機以降に売買高の低下基調が強まっていることは、世界のトレーダーのフラストレーションが高まっていることを示していると報じました。

The Wall Street Journalが各国の中央銀行のデータをベースにまとめた統計によりますと、4月の外国為替マーケットの一日あたりの売買高は前年同月比で8%減少しました。特にニューヨーク市場に代表される北アメリカの売買高は20%近くも減りました。去年大きく動いたドル円ペアのニューヨーク市場の売買高は41%も減少しました。

ニューヨークだけではなく、世界最大の外国為替マーケットであるロンドンは6%減少しました。東京マーケットも同じ傾向が出ています。

世界の主要な中央銀行による金融政策の方向の違いがあるものの、いずれも超低金利政策を維持していることで、トレーダーが通貨の大きな変動で儲ける機会が少なくなったとThe Wall Street Journalは指摘しています。

トレーダーは、FRBの利上げのタイミングを見極めるため積極的な売買を控え、様子見を続けています 。ボルカールールを含めたアメリカの金融規制改革法案に備えたトレーディングルームの縮小、ロンドンで外国為替マーケットの価格操作が表面化し逮捕者がでた影響も指摘されています。

低売買高・低ボラティリティ相場が変わるのか。ウォール街では、米日欧の金融政策の違いがはっきりと出るまで同様の状況が続く可能性が高いとの見方が優勢です。日銀とECBは緩和政策を維持する可能性が高いとみられます。FRBの金融政策を決めるFOMCは30日、景気判断を強めに修正した一方で、資産買い入れプログラムを終了した後も事実上のゼロ金利をかなりの期間継続するとの声明を発表しました。FRBの利上げ時期をどうみるかがこう着相場を変える最大の要素と言えますが、まだ判断しきれないというのが現実かもしれません。
 
 
[July 30, 2014]  No 0105586

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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