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2014/07/30株急落を予想する男

マーク・フェイバー(Marc Faber)氏というベテランの投資家がいます。スイス人で、チューリッヒ、ニューヨーク、香港に拠点をおき、ファンドマネジャーとして、そして投資アドバイザーとして活躍しています。グルーム・ブーム・ドゥーム(Gloom Boom & Doom)と呼ばれる投資家向けのニュースレターを発行していることでも知られています。

マーク・フェイバー氏はきのうCNBCに出演、今年10月までにニューヨーク株式相場が20-30%下落すると予想しました。

フェイバー氏が過去に何度も、悲観的な予想をしています。CNBCによりますと、去年8月には、過去最大規模の株価暴落があった「1987年のブラックマンデー」と同様の事態が起こると予想。その後、S&P500は暴落するどころか、17%も上昇しました。今月初めにも「1987年のような暴落がある」と予想しました。実際には、過去高値水準が維持されています。

フェイバー氏の予想がいつも大胆であるため、CNBCだけではなく、他の経済メディアも取り上げることが少なくありません。「目立ちたがりや」とか、「予想がいつも外れる」との批判も当然ながら少なくありません。

批判に対しフェイバー氏は「正しいときもある。そうでないと、業界に長くいられない」とコメントしています。CNBCによりますと、過去12年間、フェイバー氏が買い推奨した銘柄は年平均22.7%で上昇、また投資した金関連のETFは今年42%上昇したということです。

株式相場に悲観的な見方はフェイバー氏だけではありません。ハスマン・ファンドを運用するジョン・ハスマン氏は、投資家向けのコメントの中で、現在の株式相場はバブルで、株価が暴落した1929年や2007年と比べても割高になっていると指摘しました。一方、The Wall Street Journalは、株価が高く推移しているが、ウォール街の多くが慎重になっていると伝えました。

「狼と少年」とは少し違うかもしれませんが、マーク・フェイバーの予想を信じる人は少ないかもしれません。でも、類似した見方が確実に増えています。
 
 
 [July 29, 2014]  No 0105585

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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