2分でわかるアメリカ

2014/07/25意外!あのアナログ製品が

携帯電話を忘れると不安になりませんか。インターネットに繋がらないとイライラしませんか。

スマートフォンやタブレットは、いまや日常生活に欠かせないものであることは明らかです。あらゆる端末がネットで繋がり、世界の時間差がなくなりました。便利であるし、ライフスタイルを大きく変えました。企業・政府の情報収集力も大幅に向上しました。しかし、便利と危険は裏表であることを忘れずに。

日本ではあまり報道されていませんが、アメリカとドイツの2カ国関係が緊張しています。米ロ間ではありません。アメリカの情報機関がドイツのメルケル首相の携帯での会話を盗聴していたことが去年明らかになりましたが、加える形で最近、アメリカ政府に不都合な事実が表面化しました。「ダブルスパイ」。アメリカの諜報機関がドイツの連邦情報局の職員を通じてドイツの機密情報を収集していたことが明らかになったのです。メルケル首相は今月に訪中した際、李克強首相との共同会見で、アメリカを批判しました。関係が微妙な中国を訪問中の異例の発言です。

ダブルスパイは、ドイツの対外諜報機関である連邦情報局のデータファイルを持ち出したとみられています。また、コンピューターにハッカー攻撃したとの見方もあります。

対抗策としてドイツ政府が真剣に本格導入を検討しているものがあります。「タイプライター」です。しかも初期のモデルで、電気を使わない最もアナログなタイプです。

Financial Timesによりますと、ドイツ政府はアナログのタイプライターの使用を真剣に検討していると報じています。また、ロシア政府の要人保護、つまりボディガードのオフィスは去年、20台のタイプライターを注文しました。いずれも、アメリカの情報収集に対抗するものです。Financial Timesはまた、高級筆記具メーカーが、最近、中東に大量のペンを売っているとしています。中東で筆記が復活していることを示唆しています。

日本では最近、ベネッセの個人情報が大量漏洩したことが明らかになりました。タイプライターの記事を読みながら、日本の政府や企業の情報漏洩対策は大丈夫なのかと考えました。
 
 
 [July 24, 2014]  No 0105582

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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