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2014/07/19「お金持ちの掟43」ビリオネアの孫もお金持ち?

Forbesのお金持ちファミリーのリスト、そしてビリオネア番付を分析した報告書がCNBCに届いたそうです。報告書は、富を3世代維持する難しさを物語っています。

調査の対象になった483人のビリオネア(個人資産が10億ドル、約1000億円超ある人の3分の2近くにあたる321人は第1世代でした。つまり、富を築いた本人です。そして2世は約20%、3世は10%未満でした。ビリオネア4世は13人、5世は7人、第6世代まで富を維持できたのはわずか2人でした。1世代を30年と計算しますと、180年も富を引き継いだ人がいることは驚きです。ただ、全体的には、やはり相続が難しい。

一定の資産を持つ人の多くは信託口座を開きます。節税が最大の目的ですが、ルール変更で相続税を回避することが難しくなっています。富を世代を超えて維持できない最大の理由は税金です。子供の無駄遣い、投資の失敗など、富の世襲の障害が多くあります。

USトラストが、CNBCに語った世代を超えて富を維持する3つの戦略は以下の通りです。

まず、信託口座を開き、一族にかかる税を最大限節税する。信託口座で資産を管理することで家族の無駄遣いを回避できるとしています。2番目は、家族内で融資するなどして節税する。最後は、子供に資産運用のノウハウを叩き込む、マネーの大切さを教える、です。いずれも賢く資産を守る戦略で、決定的な方法はないようです。

家族ぐるみで親しくしているロシア人の富豪は第一世代。長女は今秋からアメリカの大学院のMBAで学びます。賢いお嬢さんで、富が彼女の代も続くと思います。大手金融機関でトップに昇りつめ相当額の資産を持つアメリカ人の長男は、非営利団体で働く計画です。恵まれた環境を生かし、社会に貢献するということだと思います。著名な投資家のウォーレン・バフェット氏は、困らない程度の資産を親族に分配、残りは寄付することを決めています。

1世代で富を築いた人は凄いと思います。しかし、その富を何世代も承継したファミリーはもっと凄いかもしれませんね。
 

[July 18, 2014]  No 0105578







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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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