2分でわかるアメリカ

2014/07/17アメリカの借金と日本

この数字をみると、「日本は大丈夫か」「破たんするのは時間の問題」といつも思います。政府の債務残高、つまり借金額です。

財務省の資料によりますと、日本政府の債務残高はGDP比231.9%。G7の中で飛び抜けて高く、2番目に多いイタリアより6割近く大きい。IMFの統計などでも日本の借金の大きさは突出していて、2位のギリシャを大きく引き離しています。GDP比は、破たんしたキプロスの約2倍、破たんが噂されるアルゼンチンと比べても比較にならないぐらい大きい。

日本と比べ、アメリカの借金の水準はまだ健全な水準にあります。ただ、超党派でつくる議会予算局(CBO)が今週公表した最新の試算では、アメリカ政府の債務残高のGDP比が、現在の74%から25年後には106%に増えると予想しています。去年9月に発表した試算と比べ、小幅ですがGDP比が上昇しました。

CBOの試算では、ヘルスケアの支出が2039年にGDP比で14%にまで達します。現在は7%程度ですので、大幅に増えることになります。ベビーブーマーが引退し高齢者が増える一方、出生率が低下するという、日本と同様の少子高齢化が政府に重い負担となります。

興味深いのはCBOの試算の前提条件です。経済成長の伸びは今後25年緩やかで、金利も当初予想よりゆるやかにしか上昇しないと見込んでいます。米10年債の利回りは、当初予想の3.0%から2.5%の水準が当面続くと予想しています。

25年後の日本政府債務はどうか。債務残高のGDP比は、民間のシンクタンクなどの過去の予想を大きく上回るペースで増え続けていますが、最新の予想はどうなっているのでしょうか。
 
 
[July 16, 2014]  No 0105576

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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