2分でわかるアメリカ

2014/07/10100年に一度の干ばつ

台風8号により日本各地で記録的な豪雨が続いています。くれぐれもご注意ください。また、被害に遭われた方に心よりお見舞い申し上げます。

対照的に、アメリカのカリフォルニアでは記録的な干ばつが続いています。The Los Angeles Timesによると、去年から続く干ばつは1800年代後半以降で最悪だそうです。去年後半から今年はじめにかけての「雨季」に雨らしい雨が降りませんでした。今年3月に少し雨が降った記憶がありますが、それから4ヶ月間は一度も降っていません。

先日、ロサンゼルスから東にクルマで1時間半のところに位置するサン・バーディーノに行きました。スキー場で有名なビッグ・マウンテンがある場所です。隣は、ミネラル・ウォーターで知られるアローヘッド地区があります。水源は雪融け水ですが、枯渇していました。雪が例年の3分の1以下しか降らなかった影響です。川に水が溜まり、流れていませんでした。水があふれているはずのハート形の有名な岩が干上がっていました。我が家で飲んでいる「アローヘッド・スプリング・ウォーター」がなくなるのではないかとさえ思えるほどでした。

カリフォルニア州のブラウン知事が、今年はじめから20%の節水を呼びかけていますが、効果がありません。これまでのところ、ロサンゼルスを含む南カリフォルアニアでは、例年に比べわずか5%程度しか節水できていません。

カリフォルニアには水の供給源が3つあります。北部のシエラ・ネバダの雪融け水、地下水、それにコロラド川の貯水池から運んだものです。いずれの水源も枯渇しつつあり、水不足が10年以上続くとの指摘があります。

オレンジやナパ・ワインに代表されるようにカリフォルニアはアメリカを代表する農産地です。全米の農産物の15%を占めています。また、豊富な水を要するハイテク産業がシリコンバレーを中心に集中しています。技術がいくら進化しても、大量の水をつくりだすことは不可能。干ばつの影響が、幅広い分野に広がることが予想されます。

天気予報によりますと、今年秋までは雨が降りそうにありません。記録的な乾燥した夏がまだまだ続きそうです。
 
 
[July 09, 2014]  No 0105571




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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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