2分でわかるアメリカ

2014/07/05「お金持ちの掟41」マリブの独立記念日

今日7月4日は、アメリカの独立記念日です。238年前の今日、イギリスに統治されていた13の植民地が「独立宣言」を採択しました。特別な日ではありますが、宣言が採択されたフィラデルフィアや現在の首都ワシントンDCで公式行事があるわけでありません。

伝統的にアメリカ人は独立記念日にバーベキューを家族や友人と食べます。そして花火を楽しみます。日本の花火大会は地域によりバラバラに実施されますが、アメリカでは一部の例外を除き、この日に集中します。ただ、ハリケーン「アーサー」が4日朝に東海岸北部に上陸したため、ノースカロライナやマサチューセッツなどでは大荒れの天気。花火大会は望めません。ワシントンDCでは予定通り花火が打ち上げられ、ロサンゼルスでも午後9時ごろから15分程度、数カ所で花火大会が開催されます。

ロサンゼルス周辺ではプライベートな大会もあります。マリブです。毎年、住民のポケットマネーで花火を打ち上げます。今年はマリブの3カ所で花火大会があるのですが、特にマリブ・コロニーというプライベートビーチがある地域の大会が凄そうです。

マリブはサンタモニカの北側に位置するビーチと豪邸で知られています。セレブや大物プロデューサー、不動産王などお金持ちが多く住んでいます。かつては、個人資産が140億ドル(1兆4000億円)あるスペイン語系放送局ユニビジオンのCEOだったジェリー・ペレンチーノ氏がポケットマネーで、マリブ・コロニーで花火を打ち上げていました。いまは、住民が一人当たり500ドルから5000ドルを寄付して実施されます。一ヶ月の家賃が10万ドル(約1000万円)以上のサマーハウスを夏の間だけ借りる人も多いのですが、それらの富豪も寄付をします。

住民には、ジュリア・ロバーツ、ショーン・ペンら大物ハリウッドスターがいます。ミュージシャンのケニーG、そしてモデルのシンディ・クロフォードら著名人が多く暮らしています。そこに住むお金持ちのための特別な花火大会です。今年は牛肉、豚肉、鶏肉が去年より10%前後高くなっているため、ソーセージのバーベキューに切り替える人が多いとラジオで話していました。ただ、マリブのバーベキューは最高級ビーフを焼いていることは間違いないと思います。

数年前に、マリブ・コロニーの花火大会を目の前で見たことがあります。親しくしているロシア人の富豪がサマーハウスを借りていて、招待してくれたのです。海に浮かべられたボートから打ち上げられました。観戦者は少なく、プライベートな感じがしましたが、花火自体は普通でした。「花火は大勢で観戦する方が楽しい」「ソーセージでもいい」と思ったのは、やはり庶民感覚からでしょうか。

Happy Independence Day!

[July 04, 2014]  No 0105568

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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