2分でわかるアメリカ

2014/07/04面白すぎる米国相撲報道

先週の土曜日29日に、ワイオミング州のジャクソン・ホールで開かれたマイナーなイベントが、メジャーなニューヨーク・タイムズで大きく報道されました。ジャクソン・ホールと言えば、毎年8月末にFRBが世界の中央銀行を招いたイベントを開き、マーケットが注目します。しかし、今回のイベントは注目されない「米国相撲選手権」。

記事を読んで爆笑してしまいました。ポテト・チップと汗の臭いが蔓延するホテルの会場には、13歳から61歳の36人の男女の力士が参加。体重51キロの痩せた人から180キロ超の巨体まで、職業は学校の先生から肥満専門モデルまでバラバラ。入れ墨だらけの女性もいるとしています。6人の女性力士もレスリング用ウェアの上にMawashi(まわし)をつけるが、見慣れていない人は「おむつ」と思うかもしれないと伝えています。学校のマットがリサイクルされ、伝統的な土俵というよりラスべガスの格闘技のようだと伝えています。映像を視ると、行司(レフリー?)は浴衣を羽織っていました。 http://nyti.ms/V1uKm7

舞の海秀平さんのコラムによりますと、アマチュアの団体である日本相撲連盟の登録者数は過去10年で約4割近くも減ったそうです。一方、1000年の歴史があるとされる日本伝統のスポーツの人口は、世界で増加しています。国際相撲連盟には80ヵ国が加盟。ボツワナ、ニュージーランド、ペルー、ウズベキスタンなども加盟しています。

ただ、アメリカの相撲の歴史はまだはじまったばかり。去年秋にロサンゼルスで開かれた「相撲USオープン」の会場のテンションの高さやプロレスを彷彿とさせるボディスラムが凄すぎると一部で話題になりましたが、相撲人口はわずか。ジャクソン・ホールに参加した力士も、練習は年に一度程度だそうです。

国際化した柔道や空手と異なり、日本の大相撲は伝統と格式を重視し、海外のSUMOとは別のモノになっています。可能性はほとんどないと思いますが、仮に相撲がオリンピックに採用されたら、アメリカでも相撲人口が急増するかもしれません。高見山、曙、そして小錦を生んだ巨漢が多い国ですから、強くなる可能性を秘めています。

ところで、カナダで放送されているサッポロビールのTVコマーシャルが話題になっています。完成度が非常に高く、まるで映画のよう。この中で巨大なSUMO力士がシコを踏んでいます。SUMOが日本のイメージにマッチしています。 http://bit.ly/1orKoBi
 
 
[July 03, 2014]  No 0105567

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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