2分でわかるアメリカ

2014/06/28「お金持ちの掟40」ビリオネアになった38歳

14歳の娘がいま最も欲しいモノは何か。GoPro(ゴープロ)のビデオカメラHERO3(ヒーロー3)だそうです。スケボーやサーフボードに搭載して撮った映像を編集してインスタグラムにアップロードするのが楽しいそうです。GoProは家電というより、ファッション・アイテムといっていいかもしれません。

GoProはアクション・カメラです。通常のビデオカメラと比べ小型で耐久性があります。プロのカメラマンしか撮れなかった映像を誰でも撮影することが出来ます。値段は200ドル(約2万円)〜400ドル(約4万円)。ニッチなマーケットを狙ったものですが、いまやメジャーな製品です。アマゾン・ドットコムのカムコーダー(ビデオカメラ)の売上ランキングでは、1位から4位までをGoProが独占しています。サムスンが6位、キャノンは9位、ソニーの製品は13位が最高です。

創業者のニック・ウッドマン氏がGoProの起業を決めたのは、サーフィンがきっかけでした。自分をかっこ良く写したい、プロ並みの映像を手軽に撮りたいという思いです。カリフォルニア北部で2004年に会社を設立、去年の売上高は前年比88%増の10億ドル(約1000億円)。世界でヒット、売上高の半分は海外です。

このGoProが26日、ナスダック市場で株式を新規公開しました。過去9四半期連続で粗利益率が40%を超えたことが投資家に評価され、公開価格を30%超上回る株価で取引されました。時価総額は39億ドル(約3900億円)に達しました。

IPOにより、創業者のニック・ウッドマンCEOは公式にビリオネアになりました。個人資産は16億ドル6000万ドル(約1660億円)。ペーパー上だけはなく、実際に持ち株の一部を売却、8500万ドル(約85億円)の現金を手にしました。

ウッドマンCEOの父は持ち株を売却していませんが、2人の姉妹は株の一部を売却、それぞれ200万ドル(約2億円)を得ました。このほか、GoProに投資していたベンチャー・キャピタリストや会社幹部、社員の多くが、マルチミリオネアになりました。世界で最も新しいビリオネアであり、ミリオネアです。

娘の友だちに借りて実際にGoProで映像を撮ってみました。予想以上に撮影が簡単で、しかも画質が素晴らしい。iPhoneに通じるものがありました。多くのプロも使っているそうですが、納得がいきます。新たにビリオネア入りしたマーク・ウッドマン氏はまだ38歳。家電メーカーをメディアに発展させるとみられていますが、楽しみです。
 

 [June 27, 2014]  No 0105563

※当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。

※当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

NOTE

このレポートは、Market Editors が信頼に値すると判断した情報を基に作成されています。あくまでも情報提供が目的であり、その結果について責任を負うものではありません。投資に関しましては、投資家ご自身の判断に基づき決定してください。無断転載や引用を禁じます。

Market Editors
【データ提供】

PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

バックナンバー

  • 2019.04.24 更新ソフトバンク孫氏、個人投資で大損社会現象と言えるほど騒がれたビットコイン。インターネット上の仮想通貨です。中国でのブームが去った後、日本の個人投資家が積極的に買ったとされています。2017年1…
  • 2019.04.23 更新不動産低迷、シドニー、ロンドン、ニューヨークオーストラリアの住宅価格の下落が顕著です。西端のパースはピークから18%下落。最大都市シドニーは14%ダウン。メルボルンの住宅価格は10%下げました。供給過剰、…
  • 2019.04.20 更新ビバリーヒルズ90210に住む、いくら必要アメリカ人の一部の間で「50/30/20ルール」という指針があるそうです。手取り収入の50%は必要経費。住宅ローンや家賃、食料品、ガソリンや公共料金、保険など生…
  • 2019.04.19 更新外為は通常で株は休場、わかりづらい祝日祝日は祝日。日本人なら誰でもそう思います。アメリカは違う。連邦政府が祝日に指定しているのに、地域によって休みにならないことがあります。逆に、連邦祝日ではないのに…
  • 2019.04.18 更新アメリカが報じない日米交渉日米両政府が15日と16日の2日間に渡ったワシントンでの閣僚級の貿易協議を終えました。農産物と自動車を含む物品貿易の議論を先行、データ貿易も交渉に含めることで一…

「日刊2分でわかるアメリカ(2分でアメリカがわかる)」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ