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2014/06/14「お金持ちの掟38」W杯でお金持ちになる

ブラジルでサッカーのワールドカップがはじまりました。大会初日の12日、「ワールドカップより福祉にお金をまわせ」と政府に抗議するサンパウロのデモ隊の一部が暴徒化するなど波乱の幕開けとなりました。社会問題が大きく、ブラジル大会は一波乱も二波乱もありそうです。

ブラジルの社会問題の背景にあるのが、貧富格差の大きさです。少数のお金持ちが富を独占、多くの国民が苦しい生活を強いられています。ブラジルの貧富の差がさらに拡大しそうだとのデータがあります。

独立系の調査会社であるウェルスインサイトがまとめたレポートによりますと、個人資産が100万ドルを超えるブラジルのミリオネアが、去年の19万2000人から22%増え、23万4000人に増える見通し。ブラジルの個人資産総額は、9660億ドルから1兆3000億ドルに増えるとの予想です。ワールドカップ、そして2年後の夏のオリンピックの開催で、特に不動産価格の上昇が多数のお金持ちを生み出すとの分析です。

前回のワールドカップ開催国だった南アフリカでは、南アフリカのミリオネアが約28%増えました。さらに外国からの直接投資が163%増加しました。ワールドカップの経済効果です。ブラジルも同様の効果が期待でき、貧富格差が一段と広がるのは確実です。

ところで、ブラジル大会に参加するサッカー選手はどれほど稼いでいるのかが気になるところです。ウェルスXの調べでは、プレミアリーグがあるイングランドがチーム別の合計額で断トツのトップでした。

個人別では、ポルトガル代表FWのクリスティアーノ・ロナウド選手が個人資産2億3000万ドル(約230億円)でトップ、アルゼンチン代表FWのリオネル・メッシ選手(1億8000万ドル)、イングランド代表FWのウェイン・ルーニー選手(9500万ドル)が続きます。

ホスト国のブラジル代表では、スターのネイマール選手が2500万ドル(約25億円)で唯一トップ10に入りました。ネイマール選手は、初戦のクロアチア戦で2ゴールをあげ、高額所得者の価値を示しました。稼ぐ人は違う。高額所得者は得点をあげるFWに集中、ゴールキーパーはほとんどいません。

いずれにせよ、お金持ちの選手は、貧富格差でデモが多発しているブラジルをどう考えているのでしょうか。
 

 [June 13, 2014]  No 0105553

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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