2分でわかるアメリカ

2014/06/10W杯、ウォール街はこう見る

日本のメディアが、今週からはじまるサッカーのワールドカップ・ブラジル大会の準備や日本代表の動向を詳細に伝えています。特に日本代表に関する報道は過熱していて、日本が優勝候補になっているとさえ思えるほどです。

対照的に、アメリカのワールドカップを巡る報道は控えめです。主要紙が、会場の建設の遅れや、住民のデモなどを伝えていますが、アメリカ代表についての報道はほとんどありません。ネットワークTVのニュースでは、全くと言っていいほど報道されません。野球、バスケットボール、アメリカン・フットボール、アイスホッケーなどと比べ、アメリカではサッカーの人気がありません。サッカー人口は確実に増えていますが、ワールドカップで盛り上がる、ということは決してありません。アメリカ人ではなく、アメリカに暮らすヨーロッパの人や中南米出身者はもちろん例外ですが。

ヨーロッパ出身者が多く働くウォール街は、アメリカ全体と比べると少し盛り上がっているようです。「どこが優勝するか」などのレポートが出たりしています。アルゴリズムを使った分析は得意中の得意ですから。

ゴールドマン・サックスは、出場国の優勝の確率を計算しました。膨大なデータを分析したものです。分析によりますと、最も優勝の確率が高いのがホスト国のブラジルです。グループAのブラジルが優勝する確率が48.5%とはじき出しました。2位はグループFのアルゼンチンで14.1%、3位はグループGのドイツでした。日本代表が属するグループCで最も優勝する確率が高いのはコロンビア、ただ確率はわずか0.6%。ちなみに日本が優勝する確率はゼロ%の予想でした。確率がゼロとなったのは、日本のほか、カメルーン、コスタリカ、ガーナ、アルジェリアでした。

一方、The Wall Street Journalは、リスク分析ソフト開発会社のパリセードのコンサルタントに優勝予想の分析を依頼しました。国際ランキングと1100もの過去の試合を分析したものです。

その結果、優勝の確率が最も高いのはドイツで、19.9%でした。前回優勝のスペインが2位で16.1%、アルゼンチンとスイスが6.1%で続きます。ブラジルはわずか6%でした。ただ、ホスト国という要因を加味すると、ブラジルが優勝する確率は17.3%に大幅に上昇するそうです。ドイツが強いが、ホスト国のブラジルが優勝する可能性も高いということです。

優勝する確率はほとんどないものの、日本人の筆者としては、個人的に日本代表の活躍に期待しています。ただ、日本代表の活躍は日本のメディアしか確認できないかもしれません。
 
 
[June 09, 2014] No 0105549

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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