2分でわかるアメリカ

2014/05/20復活したべガス

週末はラスベガスでした。3年ほど前から何度か来ていますが、訪れるたびに人が増えていると感じます。大学の卒業式の時期が重なったこともありますが、特に若いアメリカ人が多いのにびっくりしました。カジノフロアーは人であふれ、レストランは予約が取りにくくなっています。

ラスベガスがあるネバダ州の4月の失業率は3月の8.5%から0.5%低下し8.0%に改善しました。月間の失業率の低下幅は過去30年で最大。ラスベガスに限れば、3月の8.8%から7.4%に急激に低下しました。凄い数字だと思います。

地元の新聞ラスベガス・レビュー・ジャーナルによりますと、ラスベガスではほぼ全ての業種で雇用状況が好転しています。レジャー&ホスピタリティ、つまりカジノホテル、小売、弁護士や会計士などのビジネス・サービス、そして建設業が、いずれも雇用を大幅に増やしました。「サハラ」というカジノホテルの跡地にSLSラスベガスという2000室のカジノホテルが年後半にオープン、さらにMGMリゾートが巨大なイベントの建設を計画していて、雇用が今後も増えることが確実です。

ラスベガスの雇用が大幅に改善した背景には、不動産相場が安定したことがあります。サププライムローン問題の影響を全米で最も激しく受けたラスベガスは、つい最近まで「不良債権の都」とまで言われていました。ローン残高が不動産の価値を上回る「アンダーウォーター」と呼ばれる物件がまだ多くありますが、不動産価格は上昇傾向にあります。

もう一つは、隣のカリフォルニア州の景気回復があります。4月のカリフォルニア州の失業率は6年ぶりに8%を割りました。地理的に近いロサンゼルスなどからの訪問客はラスベガスのドル箱です。ロサンゼルスの景気がまず回復、続いてラスベガスの景気が改善した格好です。

ラスベガスの活気ある通りを歩くと、「いかにもアメリカ」と感じます。人工的ですが、規模が大きく豪華です。景気が改善、さらにアメリカらしくなっています。日本でも大阪などにカジノを建設する計画があります。マカオやシンガポールのカジノもにぎわっていると聞きます。ただ、ラスベガスの壮大さは際立っていて、これからもアメリカ国内だけではなく、アジアやヨーロッパからも観光客が増えるのだろうと感じます。
 
 

[May 19, 2014] No 0105535


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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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