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2014/05/16地下水取ったら地震起こった

南カリフォルニアでは、今週に入り暑い日が続いています。ロサンゼルスの最高気温が摂氏39度、海に近く涼しいはずのサンタモニカでも34度。湿度は5%程度で、異常に乾燥しています。高い気温と乾燥で山火事が起こりやすくなっています。

サンディエゴは大変なことになっています。火曜日に出火した山火事で9000エーカーが焼けました。山火事は数カ所で発生、レゴランドがあるカールスバッドにも広がり、多くの住民が避難しています。近くにある原発施設の職員も避難しました。30を超える住宅が全焼しました。

極度の乾燥した状態が去年から続き、水不足が深刻化しています。オレンジやワインをつくるブドウをはじめ農作物への影響が懸念されています。生活用水と農業で使う水を確保するため、カリフォルニア州北部から中部のセントラル・バレーでは大量の地下水が汲み取られています。地形が変形するほど汲み取っています。

UCバークレー、オタワ大学、ウエスタン・ワシントン大学、そしてネバダ大学は、「地下水の汲み取りが地震を誘発している可能性がある」とする共同研究をきのう発表しました。地下水を大量に汲み取ったことで重石が軽くなり、多数の小さい地震を誘発する可能性があるとしています。

確かに地震が多い。このところ、サンタバーバラからサンフランシスコまでのセントラル・コーストでは、マグニチュード3程度の地震が頻発しています。The Los Angeles Timesは、1984年から2005年の間で、小規模地震の数が倍増したと伝えています。

ただ、地下水の汲み取りにより大規模な地震が起こるかというと、そうでもないようです。カリフォルニアは、日本と同様に複数の断層があって、地下水の汲み取りに関係なく、大規模な地震が起こる可能性があると見られています。

予想される地震や山火事の多くは自然のもので、避ける手段が限られます。一方、地下水による地震は人工的なもの。シェールガスの採掘による揺れも確認されています。これも人工的。地下水とシェールガスはいずれも生活に関係する重要な資源ですが、バランスが難しいですね。
 
 
 [May 15, 2014] No 0105533

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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