2分でわかるアメリカ

2014/05/14米国人は財布にいくら入れているか

妻は現金をほとんど持ち歩きません。財布に1ドル札が2枚、つまり2ドル(約200円)しか入っていない日も少なくありません。妻はロシア人ですが、ライフスタイルはアメリカ人になっています。

バンクレポート・ドットコムの最新の調査によりますと、10人に8人、つまり80%のアメリカ人は50ドル(約5000円)未満の現金しか持ち歩いていないことがわかりました。そして、20ドル(約2000円)未満しか持ち歩かないと答えた人が50%近くいました。100ドル(約1万円)を超える現金を毎日所持している人は、全体のわずか7%でした。つまり、妻は平均的なアメリカ人と同じということになります。

新車から税金まで、あらゆるものをアメリカ人はクレジットカードで支払います。なぜか。バンクレート・ドットコムの担当者は「アメリカ人の多くは、そもそも現金を持っていない」と説明しています。調査では、アメリカ人の27%が非常時用の預金がゼロという結果も出ています。収入が入ると、そのほとんどがクレジットカードの支払いで消える人が多く、口座には常に現金が無い状態になっているということです。

The Washington Postは、お金持ちのアメリカ人も現金をほとんど持っていないと伝えています。ワシントン拠点のNPO団体の調査では、直に換金できる、いわゆる流動性が高い預金額の中間値は約1万ドル(約100万円)でした。2005年には1万1518ドル(約115万円)ありましたが、金融危機後に下がり、少し増えたものの、依然として低い水準に留まっています。お金持ちの多くは、現金が入ると不動産やファンドなどを買う傾向が強く、「遊んでいる現金」を限りなく減らしているようです。

アメリカ人の預金の低さは、依然から指摘されていました。統計で示されると、あらためてアメリカが「クレジット大国」だということがわかります。縦長の札入れに何十万円も持ち歩く日本人のことをどう思うのか。今度、アメリカ人に聞いてみます。
 
 
 [May 13, 2014] No 0105531

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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