2分でわかるアメリカ

2010/07/20スティーブ・ジョブズのiSorry


僕の娘は10歳です。保育園からアメリカの学校です。土曜日の午前中だけ日本人学校に行っているのですが、メンタリティーは完全にアメリカ人です。

娘はまだ反抗期ではないのですが、妻と時々口論しています。というよりも、論戦しています。自分の主張を正当化するために論理的に責め、妻が言いくるめられることが少なくありません。

僕は大学まで日本で教育を受けました。妻は大学院以外はロシアです。このため、僕も妻もアメリカの教育に驚きを感じることが多くあります。日本やロシアの教育と根本的に違うのはプレゼンテーションです

アメリカの学校では、プレゼンテーションする機会が頻繁にあり、他の生徒や先生をいかに感動させられるか、いかに説得出来るかがいつも求められます。精神論重視で受け身教育の日本とは対照的に、アメリカは攻撃型、または積極参加型なのです。

先週金曜日のアップルのスティーブ・ジョブズCEOの記者会見をみて、「やはりアメリカ」だとあらためて思いました。

 「我々は大きな問題を抱えるとは感じていない」「我々は情報を隠したりしない」「他社のスマートフォンも接続の問題を抱えている」「iPhone4はたぶんアップルが作った最高の製品だ」「完璧ではないが、最善は尽くした」 

iPhone4の通話が途切れる問題で、ジョブズ氏は、不満を持つユーザーには陳謝したものの、アップルは間違っていない」と1人壇上で熱演したのです。

僕のiPhone3GSは通話が頻繁に途切れます。ブラックベリーではなかった現象です。でも、ジョブズ氏の話を聞いていると「そうか」と納得してしまうので不思議です。

スティーブ・ジョブズ氏のカリスマ性もあると思うのですが、日本とは180度違います。日本の会社で似たようなことが起こったら、きっと社長と役員が全員起立して、「申し訳ありませんでしたー」と深々と頭を下げるんでしょうね。

[July 19, 2010] No 010208

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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