2分でわかるアメリカ

2014/04/26「お金持ちの掟31」100兆円富豪は生まれるか

アメリカのフォーブス誌がアメリカのお金持ち「トップ400」を最初に発表したのが1982年。リストの最下位の個人資産額は7500万ドルでした。当時の円の対ドル相場は230円程度でしたので、資産額は約172億5000万円の計算になります。いまでも「大金持ち」に変わりありませんが、現在は最低でもワン・ビリオン(10億ドル)ないとフォーブスにランキングしません。日本円で約1000億円超。インフレ率を考慮しても、お金持ちのスケールが大きくなったことがわかります。


CNBCが興味深い記事をWebに掲載しました。「21世紀にトリオネアーが誕生するか」トリオネアーとは、1 Trillion Dollar(ワン・トリリオン・ダラー)の個人資産を持つ人を指します。100万ドル(約1億円)を持っている人がミリオネアー、10億ドル(約1000億円)持っている人をビリオネアーと呼びます。

1Trillion Dollarを日本語にすると1兆ドル、日本円にすると100兆円の資産を持つ人になります。桁が大きすぎて想像しがたいのですが、一般会計と特別会計を合わせた日本の国家予算の約4分の1、ほぼイタリアの国家予算に相当します。

南アフリカに拠点を置くニュー・ワールド・ウェルスのアナリストの分析によりますと、25年以内にトリオネアーが誕生する可能性が11%あるそうです。出身国はアメリカの可能性が最も高く、次いでインドだそうです。インドとはちょっと意外。分析では、2039年までにミリオネアーを最も多く産出するのはインドだそうです。インドの人口はいずれ、中国を超えるとみられています。

CNBCは、ビル・ゲイツのような成功が5回あればトリオネアーが誕生するとの専門家の話を紹介しています。ちょっと非現実的すぎる。ただ、マイクロソフトが創業されたときと比べ、投資家は成長性を重視する傾向が高くなっています。将来性のある企業、革新的な技術やサービスを持つ企業は評価され、高い株価がつきます。また、Paypalの前身を創業したイーロン・マスク氏はテスラ・モーターズを大成功させ、いまはクリーン・エネルギーと宇宙事業に取り組むなど多くの事業を起業する人物がすでに存在します。トリオネアーの起業家が将来誕生する可能性はかなりあると思います。個人的には、アメリカやインドではなく、日本から誕生して欲しいと願います。
 
 [April 25, 2014] No 0105519

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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