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2014/04/19「お金持ちの掟30」ロシアの大富豪 in Tokyo

東京に1週間滞在して「外国人が増えた」と思いました。特に白人の多さが目立ちます。アメリカ英語やオーストラリア訛りの英語のほか、ロシア語も良く耳にしました。東京を訪れるロシア人が確実に増えています。ウクライナ情勢を巡る東西の緊張や北方領土など日ロは2カ国間問題を抱えていますが、観光やビジネスへの影響は出ていません。

ロンドンやパリではいまや「ロシア人」はお金持ちの代名詞です。高級なブティックやレストランは、ロシア人がいなければ成り立たないほど、大金を落としています。一方、東京を訪れるロシア人の目的は日本食です。あまり知られていませんが、ロシア人はアメリカ人やフランス人と比べ、日本食をよく食べます。

モスクワでは2000年ごろから寿司が大人気となりました。「焼き鳥」と並び寿司屋が相次いでオープン。モスクワには現在2000軒、第2位の都市サンクト・ペテルブルクには500軒近くの寿司屋があるとされています。大衆店から高級店まで。モスクワの高級レストランはフレンチとイタリアンのフュージョンが多いのですが、なぜか前菜メニューに寿司があります。

醤油と砂糖を多く使用する日本食の味付けがロシア人の口にあうようです。魚を食べる文化もロシア人が寿司にはまった背景です。ロシア人の妻が、ロサンゼルスを訪れるクライアントへの接待ディナーは100%「寿司屋」です。

ロシアのお金持ちは、ロンドンでも、パリでも、ロサンゼルスでも寿司と刺身を食べています。東京で最も行きたい店は「すきやばし次郎」。ミシュランで3つ星を連続して獲得したことが影響しています。ロシア人富豪なら誰でも知っています。

今回の一時帰国は親しいロシア人富豪の訪日に合わせました。富豪は何ヶ月も前にレストランを予約していました。そのうちの一つは東京人形町にある料亭。ミシュランの三つ星を獲得した老舗です。富豪は芸者も頼んでいました。75歳のベテランでした。ちょっとびっくりしましたが、高齢化が進む日本の三味線を聞きながら、懐石料理に舌鼓をうちました。料亭の従業員によりますと、最近の顧客のほとんどは外国人。中東やアメリカなどの富豪に比べ、ロシアのお金持ちは日本食を食べ慣れていると話していました。

 
 [April 18, 2014] No 0105515

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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