2分でわかるアメリカ

2014/03/25「美人すぎるクリミア検事総長」が世界を救う?

ロシアのクリミア編入を巡り、東西関係が緊張しています。アメリカのオバマ大統領が呼びかけたG7サミットが、対ロシアの制裁強化を話し合います。一方のロシアは対アメリカの制裁を発動すると同時に、クリミアのロシア化を着々と進めています。

状況が深刻化する中、イギリス国営放送局で海外ニュースに定評があるBBCが「日本人がクリミアの検事総長を萌えにした」と報じ、大きな反響を呼びました。BBCは、クリミアの検事総長に就任したナタリア・ポクロンスカヤの美貌に日本中が魅了されたとしています。記者会見のビデオhttp://bit.ly/1fRV9W2で何十万回も再生され、アニメやアートが登場したと日本人のフィーバー(興奮?)ぶりを伝えました。

BBCの報道は、ソーシャル・メディアを中心に世界に伝えらました。ロシアの国営通信イタル・タスも大きく報道、ロシアのテレビや新聞が相次いで報じました。

クリミア自治共和国の検事総長は、ウクライナとロシアの間に挟まれ、しかも世界を敵にする可能性がある難しいポストです。指名された男性4人が相次いで就任を拒否、33歳のナタリア・ポクロンスカヤさんが指名されました。暗殺される危険があり、自宅や執務室は自動小銃を持ったボディガードに24時間警備されています。

変な形で、しかも遠い日本発で世界に注目されてしまったポクロンスカヤ検事総長ですが、彼女はいたって真面目。ロシアの放送局HTV(エヌテェーヴェーと発音)の記者が「日本人がセックスシンボルとして扱っているがどう思うか」と聞いたところ、「検事総長として認めてほしい。働きぶりを評価してほしい。そうなるよう努力します」と答えました。

そのインタビューもまた話題を呼び、ロシアをはじめ世界のメディアから取材が殺到しているようです。世界的な競争力、影響力が低下した日本ですが、「萌え化」はG7に出席した安倍晋三首相よりも注目されています。ひょっとしたら、大統領や首相、外相ではなく、「美人が世界を救うかもしれない」とのコメントもソーシャル・メディアで目にしました。



 [March 24, 2014] No 0105496

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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