2分でわかるアメリカ

2014/03/15「お金持ちの掟24」リッチは白トリュフがお好き

ニューヨークのマジソン街550番地にあるソニー・コーポレーション・オブ・アメリカに勤務していたころ、アメリカ人の上司にイタリア・レストランに誘われたことがあります。

クリスマス・ランチだったのですが、上司はメニューにない「ホワイト・トリュフをスライスしたパスタ」を特別に注文しました。大手メディア会社の社長に昔ごちそうになったパスタが忘れられないからだ、と言っていました。上司は、うまいうまいと言って食べたのですが、勘定をみてびっくり。特別注文のパスタに100ドル(約1万円)の価格がついていました。上司は会社のカードで支払いました。

そんな思い出のあるホワイト・トリュフのパスタですが、我が家はここ2、3年、何度も食べる機会に恵まれました。ロシア人の富豪に招待されたウエスト・ハリウッドの「Mateo」というレストランで、高いワインと一緒にごちそうになりました。富豪の友人は、パスタの後に、黒いトリュフがスライスされたステーキをいつも注文します。

フランスとイタリアでとれるキノコの宝石「トリュフ」は、フォアグラ、キャビアと並ぶ世界3大珍味のひとつ。白いものと黒いものがあるのですが、特に白いトリュフはお金持ちの間で大人気です。

週末に乱読した記事の中に、興味深い記事がありました。個人資産が100億ドル(1兆円)を超えるロシアの大富豪、ウラジーミル・ポターニン氏が、ニューヨークのショップで9万5000ドル(約950万円)のホワイト・トリュフを買ったそうです。「サロン」というオンライン・メディアは、大型のホワイト・トリュフは貴重品で、バブルの発祥とされる「オランダのチューリップ」のようにバブルな値付けがされていると伝えました。それでも、大富豪は気にせず、独特の風味を楽しんだようです。

「サロン」は同じ記事の中で、お金持ちの信じられない行動として、トリュフ買いの他に、非実用的な350万ドル(約3億5000万円)の値札がついたランボルギーニ・ベネーノ・ロードスターを好んで買うこと、そして緊急用の医師にいつでも連絡できる「医療コンシェルジュ」サービスの利用を取り上げています。

前から疑問なのですが、もしホワイト・トリュフが大量生産されて値段が1個1ドル(約100円)になっても、お金持ちは食べるのか。キャビアはどうか。ブリュゴーニュワインのロマネコンティが10万本出荷されたらどうなるのか。多分、お金持ちの間で見向きもされなくなるのではないかと想像するのですが、どう思われますか。
 
[March 14, 2014] No 0105490

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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