2分でわかるアメリカ

2014/03/01「お金持ちの掟22」1000億円超稼いだ6人の投資家

大手企業の創業者、医師や弁護士などのプロフェッショナル、さらには不動産、大リーガーなど、世の中には高額の所得を得る人が大勢います。しかし、ヘッジファンドのマネージャーほど、荒稼ぎする職業はありません。

フォーブス誌がまとめた2013年のヘッジファンド・マネージャー高額所得者トップ25によりますと、少なくとも10億ドル(約1000億円)稼いだ投資家が6人もいました。10億ドルを英語でBillion(ビリオン)といいますが、仮に資産がゼロだとすると、わずか1年でビリオネアーになった計算です。もちろん、6人はもともと大きな資産をもっていて、それをさらに大きくしました。

ランキングのトップはジョージ・ソロス氏。家族の資産を運用するソロス・ファンド・マネージメントを経営しています。といっても、運用は他人に任せています。ソロス氏は去年、40億ドル(約4000億円)の収入がありました。凄すぎます。2月12日のコラムでソロス氏は去年55億ドル(5500億円)稼いだと書きましたが、それは事業体の数字で、今回は個人所得です。

http://www.m2j.co.jp/market/2min_fxreport03.php?id=3085


2位は、元ゴールドマン・サックスのトレーダーだったアパローザのデヴィッド・テッパー氏で、所得は35億ドル(約3500億円)。SACのスティーブ・コーエン氏で(約2300億円)、ジョン・ポールソン氏(約1900億円)、カール・アイカーン氏(約1700億円)、ジェームス・シモンズ氏(約1100億円)と続きます。

アベノミクスで大きく動いた日本株や円取引、オバマケア関連への投資、再上場したGM株での儲けなど、巨額を稼いだ手段はさまざまです。所得税率が40%を超える給与所得やボーナスではないので、税率は20%程度しかありません。稼いだ約80%が手元に残ります。ソロス氏の場合、約3200億円が口座に残った計算です。

こんなに稼いで何につかうのか。ソロス氏や900億円稼いだシタデルのケン・グリフィン氏が、儲けの大半を寄付した、とCNBCなどが伝えていますが、その他のヘッジファンド・マネージャーは再投資するのではないかと想像します。

それにしても、アメリカ人の平均個人所得が4万ドルとすると、ソロス氏は平均の10万倍稼いだことになります。この格差は、どう説明したら良いのでしょう。
 
[FEBRUARY 28, 2014] No 0105483

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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