2分でわかるアメリカ

2014/02/22「お金持ちの掟21」防寒服からビキニへ

前日からニューヨークに来ています。朝の気温は摂氏マイナス2度。日中は10度近くまで上がる予報で、大寒波に慣れたニューヨーカーには「暖かい」そうです。iPhoneの天気アプリでロサンゼルスの気温を確認。「摂氏27度」。冬季五輪が開かれているロシアのソチは摂氏20度。2000年から3年間マンハッタンに住みましたが、「こんな寒いところに住んでいたのか」と思うほど、寒さがこたえます。

ニューヨーク州の隣のコネチカット州に住む友人に連絡したら、「寒いのが嫌になった」「大雪でどこにもいけず退屈」とこぼしていました。訪問先の会社の社長は「家族でカリブの海」に行っていてミーティングには出席できないとの連絡がありました。これだけ寒ければ、温かい島に行きたくもなる、と妙に納得しました。

西海岸のロサンゼルスでは、休暇は家族やカップルで近場のビーチのほか、メキシコやハワイに行く人が多くいます。しかし、東海岸からは遠すぎる。ニューヨーカーではカリブや大西洋の島に行く人が多いようです。ウォール街で儲けた人は、島に別荘を買う人も少なくありません。

ニューヨークタイムズに「買い手市場の島」という記事が出ていました。大寒波の影響で景気が失速、マーケットも不安定なため、富裕層が不動産を買い渋っているのかと一瞬思ったのですが、違いました。カリブや大西洋の島の豪邸は売れているが、無人島だけは開発に手間と時間がかかるため人気が落ちているという内容でした。

ニューヨークの富裕層は、実際にどの島の不動産を買っているのか。キャンディGPSレポートの最新のデータによりますと、個人資産が3000万ドル(約30億円)を超す富裕層が好む不動産トップ20に島がいくつも入っています。トップはフランスのコートダジュール、2位はイタリアのコスタ・スメラルダでしたが、3位にはカリブ海のセントバーツ島の住宅が入りました。5ベッドルームの一軒家の平均価格は1400万ドル(約14億円)でした。このほか、同じカリブ海のバルバドスやカヌアン島の不動産がランクインしました。日本人には馴染みのない場所ですが、アメリカ人の富裕層の間では人気のリゾートです。寒いニューヨークで稼ぎ、カリブの島で家族とゆっくり過ごすというのが、東海岸の富裕層のライフスタイルです。
 
 [FEBRUARY 21, 2014] No 0105478

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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