2分でわかるアメリカ

2010/07/07株のインパクト


アメリカ人のベビーブーマーとは、1946年から1964年に生まれた世代です。現在、46歳から64歳。この世代のアメリカ人は、比較的な裕福な暮らしをしています。リッチなアメリカ人の象徴とも言えます。

どのようにして富を築いたのか。何人かに聞いてみると、まず「不動産」と答えます。過去に何度か相場のサイクルがありましたが、今回の下落を除くと、アメリカの不動産は右肩上がりでした。そして次に「株」だとほとんどの人が答えます。

 アメリカ人の多くは、お金に余裕があっても預金をせず、株に投資します。あるいは、株に連動したミューチュアル・ファンドや退職年金などの金融商品を買います。資産を殖やすためです。子供の頃から学校と家庭で、投資の重要性を叩き込まれます。 

大雑把に言いますと、アメリカ人の金融資産に占める株式の割合は30%です。株式と連動した保険や年金も30%あります。つまり、金融資産の半分以上が株価に連動しているのです。預金が50%を占める日本人とは、全く違います。

アメリカの代表的な株価指数であるダウは、2007年のピークから31%低い水準にあります。日本は49%低い水準、つまり約半分の水準にあるのですが、アメリカ人の家計に与えるインパクトは上記の理由で、日本人よりもはるかに大きいのです。

不動産に株安が加わり、その上雇用の不安がある中で、アメリカ人の消費が回復するとは思えません。ダウが先週金曜日までに7日連続で下落したのを受け「2番底」という見方が広がっているのも理解出来ます。

7月の株価は歴史的にみると「まずまず」です。連休明けの6日は、高くはじまりました。でも、今年は「ちょっと違う」、具体的には、株価の低迷が当面続く可能性を指摘する見方が大勢です。

[July 06, 2010] No 010199

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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