2分でわかるアメリカ

2013/12/312014年大予想3:米ドルの年


年末に家族で一時帰国しようとしたのですが、チケットが買えませんでした。直行便は売り切れ、乗り換え便の価格は通常の3倍近くだったため、帰国を諦めました。かわりに急きょ、貯まっていたマイルを使って家族3人分のオアフ行き航空券を取得しました。貧乏旅行ですが、家族サービスです。

ハワイでは相変わらず日本人が目立ちます。年末には1日あたり8000人近くの日本人がホノルル空港に到着します。年末年始を毎年ハワイで過ごす家族も多いそうです。2013年1月はじめの円相場は86円でしたので、今年訪れた日本人は、ホテルからレストラン、ショッピングに至るまで全てが20%割高になっています。

2013年の円相場は過去10年で最悪のパフォーマンスでした。対ドル、対ユーロ、そして対ポンドで約20%下落しました。オーストラリアドルをはじめとする資源国通貨に対して、円は約18%価値を下げました。

緩和縮小を継続するFRBと追加緩和に向かう日銀の方向の違いを背景に、2014年も円安ドル高が継続するとの見方が優勢です。円キャリートレードが活発化、円ショート(売り)はヘッジファンドなどの投機筋で最も人気があるポジションになるとの見方です。ドルは他の通貨に対しても強く「2014年はドルの年」「新年はアメリカが輝く年」という投資家も複数います。

どこまでドル高円安が進むのか。

BKアセット・マネージメントのストラテジストは、年明けに105円を超えて110円に向かうが、一方向の円安ドル高にはならないと見ています。日本の消費税が前回引き上げられた1997年前後からの円相場を分析、第1四半期(1-3月期)に円相場が107円まで下落、第2四半期(4-6月期)に10%ほど円が戻したあと、日銀や政府の法人税を巡る動きにもよるが、第3四半期(9-10月期)に108円を超えて、110円に向かう可能性があると投資家向けのメモでコメントしました。

一方、CNBCでは、3人のマーケット関係者が、いずれも大幅な円安を予想しています。クレディ・アグリコルのリサーチ担当は、2014年末の円相場が115円まで下落すると予想。また、マッコーリー・バンクのストラテジストは、2014年末に円が110円まで売られると見ています。最後にANZのリサーチ担当は、金融危機前の103円から125円のレンジを見ているとCNBCに語りました。

 1年後にハワイに旅行する日本人は、全てのモノがもっと高く感じるかもしれません。2016年にワイキキに完成するザ・リッツカールトン・レジデンスには日本人の購入希望者が殺到しているそうですが、購入予約した人は、想定していた「円換算の予算」を大幅に越える可能性がありそうです。 

2013年はこれが最後です。年明け2日に再開します。良いお年をお迎え下さい。

[DECEMBER 30 , 2013] No 0105440

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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