2分でわかるアメリカ

2010/07/03「自由の国」アメリカの伝統


7月4日は、アメリカ合衆国の独立記念日です。この日を一般的には、「ジュライ・フォース」(JULY FOURTH)と呼びます。ジュライ・フォースと聞いて、アメリカ人がまず思い浮かべるのが花火です。  

イギリスの北米植民地が独立を宣言した1776年7月4日に最初の花火が打ち上げられました。独立に貢献したジョン・アダムズ(第2代大統領)は、「花火が大陸の端から端を結ぶ」と記しています。それから130年以上経った今も、ジュライ・フォースには全米各地で花火が打ち上げられます。

花火を打ち上げるには、当然ですがお金がかかります。大きい規模のもので、だいたい50万ドル(約4450万円)かかるそうです。これに警備や清掃の費用が加算されますので、主催する地方自治体には大きな負担です。

不況の今年は、花火の規模を大幅に縮小する、もしくは中止する地域が増えています。オハイオ州のデラウェア市では、花火の費用を全て寄付でまかなうようです。ロサンゼルスから車で1時間ほどのところにあるラグナビーチでは、コンサートとオークションを開いて資金を集めました。

ジュライ・フォースの花火はアメリカの伝統中の伝統ですが、アメリカではもう作っていません。ご想像通り中国製です。世界の花火の90%は、中国で製造されています。残り10%は、インドやスペインなどです。

最近は、年明けの花火があるほか、ディズニーランドでは毎晩花火が打ち上げられるため、昔ほど有難さは無くなりました。それでもジュライ・フォースの花火には特別な意味がありますから、中国製であっても、不況で規模が小さくなっても、アメリカ人は花火を見ながら「自由の国」をお祝いするのです。

来週月曜日は、米国市場が振替休日のため休場となることからレポート掲載はお休みとさせて頂きます。

[July 02, 2010] No 010198

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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