2分でわかるアメリカ

2013/12/05ヤフーテレビが主流に?


マリッサ・メイヤー氏がCEOとしてグーグルから引き抜かれて以降、ヤフーは大きく変わりました。サーチ・エンジンの利用が増えたほか、コンテンツが充実、モバイル用アプリも際立って良くなりました。ちなみに、ヤフージャパンはソフトバンクの傘下にあり、アメリカ本体のヤフーとは別物です。ここで言うヤフーは、アメリカのヤフーです。

変わるヤフーを象徴するのが、先週発表されたケイティ・クーリック氏のヘッドハンティングです。ケイティ・クーリック氏は、NBCの人気朝ワイド「ザ・トゥデイ・ショー」のアンカーを長年続け「アメリカの顔」とも言える存在。2006年にCBSニュースに移籍、夜のニュースを担当しました。現在は「ケイティ」というトーク番組をABCに持っています。伝統的なテレビの大物が、ヤフーに移籍するのです。

ヤフーは、ケイティ・クーリック氏の役割の詳細を明らかにしていません。プレスリリースでは「2014年はじめからヤフー・ニュースの開発を手伝う」としています。ヤフーは先月までに、ニューヨーク・タイムズのテクノロジー・コラムニストと政治記者を雇いました。テレビに対抗する本格的なニュース番組を提供する可能性があります。ヤフー社内にニュース部門を構築しているとの情報も聞こえてきます。

アメリカのテレビ、特にネットワークのCBS、NBC、ABCのニュース番組は完成度が高く、世界で最も優れていると思います。また、CNNに代表されるケーブル・ニュースは世界の政治を動かすほどの影響力があります。一方で、速報性や双方向性ではフェイスブックやツイッターなどのソーシャル・メディア、そしてグーグルとヤフーの影響力が強まりつつあります。個人的には、ヤフーが先陣を切って伝統的なテレビの世界を変えて欲しいと考えます。

 もうすぐ14歳になる娘は、ほとんどテレビを見ません。情報は全てインターネット、映画などの動画もiPadやiPhoneで見ています。クラスメイトも同様です。テレビでニュースやスポーツを見るのはシニア世代だけになるかもしれません。 

[DECEMBER 04 , 2013] No 0105423

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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