2分でわかるアメリカ

2013/12/04米株式相場とドル


今月最初の取引だった2日のニューヨーク株式相場は下落、きょう3日も売りが先行しました。雇用統計の発表を金曜日6日に控え、強い統計が発表された場合、FRBが今月にも緩和縮小に踏み切るとの観測が広がっていることが背景です。

 先月11月の株式相場は連日最高値を更新、ウォール街が沸きました。「バブルではないか」との指摘も増えました。 

軟調にスタートを切ったものの、歴史的にみて12月は株式相場が強い月です。

1900年以来、ブルーチップと呼ばれる大型優良株30で構成されるダウは12月が最高の月。ファンド・マネージャーらプロの投資家がベンチマークにしているS&P500指数にとっては2番目にパフォーマンスが良い月です。歴史は浅いですが、ナスダックにとっても2番目。

CNBCのデータで過去20年間のパフォーマンスを調べても、12月の株式相場が強いことがわかります。一部では「サンタ・ラリー」と呼ばれているそうです。

1993年から去年までの間、ダウが月間ベースで上昇した確率は85%、平均上昇率は1.44%でした。S&P500は80%の確率で上昇、平均1.46%の上昇。ハイテク銘柄の割合が多いナスダックは、ネットバブルの影響もあり上がった確率は55%に留まりましたが、平均上昇率は1.98%でした。

採用銘柄が2000あるラッセルは85%の確率で上昇しています。上昇率は3.36%とダウなどと比べ大幅。大型銘柄より小型銘柄の上昇が目立ったことを示しています。

今年の12月も高いのか。景気は順調に回復していること、株式市場への資金流入が続いていることなどから、一時的な調整はあっても上昇基調は続くとの見方が優勢です。年初から大幅に上がっているため、12月に売ると多額のキャピタルゲイン税を年明けの申告で納める義務が発生するので、それを避ける投資家が多いとの指摘もあります。税金を理由に、「売り」を年明けまで待つということです。

ドル相場はどうか。予想通り、株式相場が例年のように上昇する場合は、ドルにポジティブに影響する可能性があります。財政を巡る共和党と民主党の対立など不安定要因がありますが、一時的調整はあっても株高・ドル高基調が続くとの見方が少なくありません。

[DECEMBER 03 , 2013] No 0105422

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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