2分でわかるアメリカ

2013/11/19アメリカはバブルか


「これはバブル?」こんな見出しの記事が週末のウォール・ストリート・ジャーナルに掲載されました。

 ダウとS&P500は、先週水、木、金と3日連続で過去最高値を更新しました。週明けのきょう月曜日には、ダウは1万6000ポイント、S&P500は1800という大きな節目を一時的に初めて超えました。 

今月7日にIPOしたツイッターは公募価格より73%高い初値がつき、その後売られたものの、まだ公募価格より約70%も高い水準にあります。先週金曜日にIPOした赤ちゃん用品のネット小売ズリリーの初日の終値は88%高でした。

さらに、電気自動車のテスラ・モーターズの株価は年初から300%上昇。大型株のアマゾンは年初から先週末までに47%上昇しました。

14日に上院銀行委員会のイエレンFRB議長候補の承認を巡る公聴会の中で、マイク・ジョアンズ議員は、FRBの金融緩和が株式相場と不動産価格を押し上げていると指摘、これはバブルではないのかと問いました。これに対しイエレン議長候補は、注視する必要があるとしながらも、「資産バブルだとは思わない」との見解を示しました。

ウォール・ストリート・ジャーナルによりますと、1990年10月11日から2000年3月24日までの「ドットコム・バブル」では、株式相場のベンチマークとなるS&P500指数が417%上昇しました。また、2002年10月9日から2007年10月9日までの「住宅バブル」の5年間では、S&P500が101%上がりました。2009年3月9日に始まった現在の株式のブル相場で、S&P500は先週末までの56カ月で166%上がっています。

S&PキャピタルIQによりますと、1982年から始まったブル相場は60ヶ月続きました。1987年からのブル相場は31ヶ月、1990年は113ヶ月、2002年から始まったブル相場は60ヶ月後のリーマン・ショックで終わりました。

統計的にみると現在の株式相場は、過去のバブルやブル相場のちょうど中間。高いけれどそれほど高すぎないという水準にあります。ブル相場は大口の投資家が主導、小口の個人投資家が入ってきた後に成熟し崩壊するパターンが多いのですが、いまその傾向が出始めています。ウォール・ストリート・ジャーナル以外のメディアもバブルを話題にし始めています。CNBCに出演したマーケット関係者はバーチャル通貨のビットコインが象徴的だとして「ビットコイン・バブル」の可能性があるとコメントしました。

[NOVEMBER 18 , 2013] No 0105411

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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