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2013/11/16「お金持ちの掟シリーズ7」富豪の新たな儲け話


「半沢直樹」でブレイクした堺雅人さんが主演するドラマ「リーガルハイ2」。第5話で、堺雅人さんが演じる古美門弁護士が、訴訟に買ったらベッカムと同じ自家用ジェットを買いたいと言っています。

ベッカムが所有しているプライベート・ジェットは、ガルフストリームIVです。アメリカ東海岸に本社があるガルフストリーム・エアロスペースが2002年まで生産していたモデル。価格は約30億円。今年、ベッカムのジェットを俳優のトム・クルーズがレンタルしたいとコメントしたことで話題を集めました。

アメリカではいま、ガルフストリームのビジネス・ジェットの需要がかつてないほど高まっています。特に約66億円と最も高額なG650は人気で、いま注文しても納期は2017年の第3四半期になります。著名なデザイナーのラルフ・ローレンや大物タレントのオプラ・ウィンフリーらがウェイティング・リストに名を連ねています。

強い需要を背景に、一儲けしようとする人も多くいます。金融危機以降に底値になった不動産を買い集め、簡単なリフォームをして高値で売る「フリップ」という売買をする富裕層が多くいました。ただ、不動産価格が大幅に上昇したため、家のフリップは旨味がなくなりました。変わって登場したのがガルフストリームG650です。

CNBCによりますと、フォーミュラ・ワンのオーナーで富豪のバーニー・エクセルストーン氏は最近、G650をアジアのビジネスマンに売却しました。売値は約72億円。少なくとも6億円の利益を得たことになります。CNBCは、他にもアメリカの富豪がアジアの大富豪にG650を70億円以上で売却した例が複数あったとしています。スーパーリッチの間で、G650のフリップが流行っているとCNBCでお金持ちを専門に取材しているロバート・フランク氏が伝えました。

G650の需要があまりにも高いため、最近では納期前にフリップしてしまうアメリカ人富豪が少なくないそうです。混乱を防ぐため、ガルフストリーム社は最初に契約書にサインした人が、最終的な納品に立ち会うというルールを決めたそうです。庶民にとって、まさに空中戦のような話ですね。  

[NOVEMBER 15 , 2013] No 0105410

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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