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2013/10/26「お金持ちの掟シリーズ4」ついていけないメガリッチの趣味


世界の人口の10%が富の86%を占め、全体の1%が世界の46%の富を独占する。クレディスイスの最新のレポートにこう書いてありました。ただ、トップ1%の人と0.01%の人では資産額が大幅に違います。メガリッチと呼ばれる人たちです。

今年の夏、メガリッチのロシア人が持つイタリアの別荘に2週間滞在しました。友人のセルゲイの夏の楽しみはボート。筆者の家族も2回クルーズを楽しみました。

大型の高級ボートで、値段は日本円で約5億円。大きなスクリーンがある応接室と4ベッドルームがありました。イギリス人とオーストラリア人のクルーとスイスのクッキングスクールを卒業した南アフリカ人をフルタイムで雇っています。3人の給与を含め維持費は年に約5000万円だと聞きました。

セルゲイのボートはイギリス製だったのですが、世界最高のボートはオランダで造られていることを最近知りました。アールスマートにあるフェッドシップは1906年創業のボート製造会社で、とりわけ高級ボートで知られています。値段は日本円で約4000万ドル〜6000万ド(40億円〜60億円)ルと超高額です。

CNBCは、この手の超大型ヨットの維持費は年に約5億円かかると伝えています。マリーナの停泊費が一日3万円〜4万円。保険費用は約1億円。食料や飲料、花などが1億円〜3億円かかるほか、燃料費に5000万円ほど。これにクルーの人件費が加わります。クルーが30人を超える場合もあるようです。これだけの維持費を払い続けるのはメガリッチ以外無理です。

フェッドシップは最近、アップルの共同創業者である故スティーブ・ジョブズ氏が発注したヨット「ヴィーナス」を完成させました。27インチのiMacで舵取りするようデザインされています。オラクルの創業者ラリー・エリソン氏の「ムサシ」やシティグループの前CEOのサンディ・ワイル氏、ヘッジファンドのダン・ローブ氏のボートもフェッドシップが造りました。

欧米のメガリッチの間で、ボートをライフスタイルの一部にする人が少なくありません。資産家と言われる人の多くですら、ついていけない超高額な趣味です。プライベートな時間を家族や仲間だけで自由に海の上で過ごしたいということでしょうか。ちなみに添付した写真は、セルゲイのボートから撮影したスティーブン・スピルバーグ監督のボートです。イタリアのポートフィノ沖でひと際目立っていました。


[OCTOBER 25 , 2013] No 0105395

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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