2分でわかるアメリカ

2013/10/09著しく国際性が劣る日本の大学


先日も書きましたが、親しくしている会計士のお客さんの子息が、希望のUCLAに入れず、滑り止めの東京大学に入学しました。「本当に?」と驚いたのですが、データをみるとなんとなく納得がいきました。

高等教育の評価で権威があるイギリスのタイムズ・ハイヤー・エデュケーションが今月初め、2013-14年の世界大学ランキングを発表しました。(リンク先はこちら)

ロサンゼルスにあるカリフォルニア工科大学が3年連続でトップ。アメリカ・ボストンのハーバード大学とイギリスのオックスフォードが同率で2位でした。世界トップ20は、チューリッヒにあるスイス工科大学(14位)とカナダのトロント大学(20位)を除くと全てアメリカとイギリスの大学でした。特に、4位のスタンフォード大学、8位のカリフォルニア大学バークレー校、12位のカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)と、西海岸の大学がランキングの上位に目立ちました

東京大学はアジア地域ではトップでしたが、全体では23位。世界トップ100には、京都大学(52位)と合わせ日本の大学は2校しか入っていません。日本ではこのほか、東京工業大学(125位)、大阪大学(144位)、東北大学(150位)がトップ200、名古屋大学、首都大学、東京医科歯科大学、北海道大学、九州大学、筑波大学がトップ400入りしましたが、慶応大学と早稲田大学はランクインしませんでした。

タイムズ・ハイヤー・エデュケーションは、安倍首相の大学の国際化政策を評価しているものの、個別評価は決して高くありません。大学の国際化を示す評価は、東京大学は100点満点の29.6、京都大学は27.5と低い評価。中国の北京大学(45位)の60.6と比べ、日本の大学の国際性はアジアの中でも低水準となっています。留学生や外国人研究者、外国語での研究論文の少なさが影響しています。

 ランキングの上位に入ったアメリカの大学にはかつて日本の留学生で溢れていました。しかし、いまハーバードやスタンフォードで日本人を見かけることは稀です。急増している中国と韓国の留学生とは対照的です。グローバル化が加速する中、日本の「ガラパゴス」が進むような気がしてなりません。 

[OCTOBER 08 , 2013] No 0105381

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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