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2013/09/26ヘッジファンドの秘密主義変わるか


 これまで法律で禁じられていたヘッジファンド、プライベート・エクイティファンド、その他のプライベート・ファンドによる宣伝が今週から解禁されました。 

具体的には、テレビやラジオ、新聞、そしてインターネット等のメディアでマーケティングが出来る他、一定の規制はありますが投資家の資金を集めることも可能になります。銀行や証券会社による宣伝とほぼ同じ扱いになります。さらに、ターゲットが重なるゴルフのトーナメントのスポンサーになったり、新規顧客を開拓するために電話で勧誘したり、メディアで自由にコメントすることが出来るようになりました。

ヘッジファンドやプライベート・エクイティというと、名前は聞いたことがあっても、「巨額の資金を動かし投資する」ということを除けば、実体はあまり知られていません。宣伝が解禁されたことで、情報が公開されるだろうという期待もあるのですが、実際に公の場に積極的に出るファンドは少数派です。

宣伝が解禁されたのと同時にファンドの当局への報告義務が強化されたため、著名なファンド・マネージャーのジョージ・ソロス氏らは既に第3者の投資資金を返却、家族だけの資金の運用に転換しています。つまり、宣伝する必要がないのです。さらに、顧客のほとんどは、年金基金や金融機関などの機関投資家、もしくは既に関係がある一部の富裕層であるため、ファンド大手はマーケティングする必要性を感じていません

ただ、新たに設立されたファンドの一部は積極的に宣伝することも予想されます。CNBCによりますと、広告代理店やデータベース会社と契約を結んだファンドが多数いると伝えています。ファンドへの投資はリスクが高いため、顧客は100万ドル(約1億円)超の資産があるか、年収が20万ドル(約2000万円)を超える人に限られています。このため、当面は、富裕層が好む一部の媒体に一部のファンドが宣伝することになりそうです。

解禁で、ヘッジファンドの秘密主義は変わるか。著名な大手ファンドが変わるには時間がかかりそうですが、新たな開かれたファンドが登場する可能性があります。

[SEPTEMBER 25, 2013] No 0105372

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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