2分でわかるアメリカ

2013/09/20力尽きた「大人の男の雑誌」


男性誌「ペントハウス」の出版元で、数多くのアダルト・サイトを運営しているフレンド・ファインダー・ネットワークスが今週、日本の会社更生法に相当するチャプター11の適用をデラウェア州の裁判所に申請しました。

ペントハウスと言えば、かつてはプレイボーイと並ぶ世界的な男性誌でした。1965年にイギリスで創刊されたペントハウスは、4年後にアメリカでも発売をはじめました。急激に発行部数を伸ばし、2010年に他界した創業者ボブ・グッチオーネ氏は、フォーチュンの富豪ランキングに載ったほど巨額の富を得ました。

しかし、時代に勝てませんでした。ビデオ、その後のインターネットの普及で雑誌はジリ貧になり破たんしました。2003年にフレンド・ファインダー・ネットワークスの創業者に売却されました。

フレンド・ファインダー・ネットワークスは、ペントハウスの他にアダルトやソーシャルなど8000を超えるサイトを持ち、会員は2億2000万人にのぼります。有料会員も75万人います。

数字だけみると凄いと思うのですが、2008年以降は赤字が続いていました。特にソーシャル・ネットワーク・メディア部門が足を引っ張りました。フェイスブックに負けた格好です。無料のアダルト・サイトが溢れていることも大きく影響しました。フレンド・ファインダー・ネットワークスも時代に負けたのです。

ロイターは「結局、セックスは売れない」との見出しでアダルト大手の破たんを伝えました。ホテルにアダルト・ビデオのオンデマンド・サービスを提供しているロッジネット・インタラクティブも今年はじめに経営破たんしました。

 不況に左右されないとされるアダルト業界にも時代の波が押し寄せています。ペントハウス、そして買収したフレンド・ファインダー・ネットワークスなどの破たんは、時代に合わせて事業ドメインを変えていく重要性を物語っていると思います。 

[SEPTEMBER 19, 2013] No 0105368

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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