2分でわかるアメリカ

2013/09/125CのCはColor、Cheap or China?


アップルが久しぶりに新製品を発表しました。最新のスマートフォン「iPhone5S」と「iPhone5C」です。

iPhone5Sは、現行の「5」の後継機で、デザインはほぼ同じす。値段は据え置き。最新の基本ソフトiOS7を採用、ホームボタンに指紋認証機能が搭載されました。iWorkのアプリも無料でついてきます。半導体もA7にアップグレードされました。従来のパターン通りです。色は従来の2色からシルバー、スペースグレイ、ゴールドの3色になりました。バッテリーなどは変わらず、少しガッカリです。

目玉はiPhone5C。5つの色が用意されました。2年契約を前提にした価格は16ギガが99ドルとiPhone5Sの半分に抑えました。ただ、契約無しのロックフリー版は549ドルと予想の上限でした。ベースはiPhone5で多少の改良が加えられました。ガラスではなくプラスチック製です。

iPhone最新版は、今月20日から世界の主要国で発売されます。日本では、NTTドコモがようやく扱いをはじめます。さらに、中国通信も近く発売するものとみられています。iPhone5Cは、中国市場を念頭に開発されました。iPhone5CのCは、Color(カラー)か Cheap(安い)、それとも China(中国)か。Color説が有力ですが、Chinaの意味も兼ねるという話がアップル社内であったのではないかと想像します。たぶん。アップルから説明はありませんでした。

現行のiPhone5は市場から消えますが、前機種のiPhone4Sはアメリカでは2年契約で無料になります。iPhoneは、アップルの売上高の50%を占める主力商品。主要国ではスマートンフォンが飽和状態にあり、急成長するサムスンに対抗するためにも中国、インド、そしてロシアなどの新興国での売上増が成長するために重要となります。新興国の携帯電話の普及率は89%ですが、スマートフォンのシェアは30%に留まっています。まだまだ、伸びる余地があります。


新しく発売される2つのiPhoneは、それぞれ素晴らしい製品だと思います。ただ、アップルに求められる「WOW」という驚きに欠けます。「カラーを増やしたのは技術革新減速の兆し」と指摘するアナリストもいます。アップルの株価は発表後に下落、きょうも下げが続いています。故スティーブ・ジョブズの存在が大きかったことをあらためて感じました。  

[SEPTEMBER 11, 2013] No 0105362

※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、お客様に特定の商品をお勧めするものでもありません。

※当レポートに記載する売買戦略はテクニカル指標その他を基に客観的に判断しているものであり、相場の行方を決定付けるものではありません。最終的な投資判断はご自身の意思判断によりお取引いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

NOTE

このレポートは、Market Editors が信頼に値すると判断した情報を基に作成されています。あくまでも情報提供が目的であり、その結果について責任を負うものではありません。投資に関しましては、投資家ご自身の判断に基づき決定してください。無断転載や引用を禁じます。

Market Editors
【データ提供】

PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

バックナンバー

  • 2018.07.21 更新「ドクター・コッパー」示唆する危機※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(17日更新)はこちら(マイページへログイン)国際商品市場で代表的な非鉄金属である銅相場の下げが止まりませ…
  • 2018.07.20 更新輸入車関税の方向決める1週間※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(17日更新)はこちら(マイページへログイン)アメリカ商務省は、アメリカに輸入される自動車と自動車部品が安…
  • 2018.07.19 更新トランプ関税、今度はウラン?※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(17日更新)はこちら(マイページへログイン)先月末から今週初めにかけて、北朝鮮が高濃縮ウランの生産を強化…
  • 2018.07.18 更新ゴールドマンの次期CEOはクラブDJ※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(17日更新)はこちら(マイページへログイン)アメリカの金融機関大手ゴールドマン・サックスが17日、第2四…
  • 2018.07.17 更新遅刻の常習プーチン、擁護したトランプロシアのプーチン大統領は遅刻常習犯として知られています。日本の安倍首相、ドイツのメルケル首相、イギリスのエリザベス女王、ローマ法王をはじめ数多くの要人との会談に…

「日刊2分でわかるアメリカ(2分でアメリカがわかる)」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ