2分でわかるアメリカ

2010/06/24携帯電話と脳腫瘍リスク


僕のクライアントの半分は日本企業です。時差の関係で、ほぼ毎夜、携帯電話で話しをしています。夜遅い時間に長電話をすると、なかなか眠れないことがあります。これは、「携帯電話から出る電磁波が影響しているのではないか」と個人的に疑っています。

10歳の娘に話したら、急に心配になって携帯の使用を止めました。僕にもイヤフォンを使ってくれと言いました。携帯の電磁波は有害なのかネットで調べてみましたが、いろいろな説があり、いわゆる定説がまだないことが分かりました。  

こうした中、ちょっと安心する記事を見つけました。「インターフォン」という国際規模の調査が先月発表され、携帯電話の使用と脳腫瘍の発症には因果関係がないと結論付けました。調査は13ヶ国の30歳から59歳の人で過去に脳腫瘍の治療を受けたことがある人を対象に実施されました。

ただ、一部の専門家らが「インターフォン」の研究結果を批判しています。子供や若者、それに脳腫瘍で死亡した人が調査対象から外された上に、ユーザーのデータが古いことが指摘されています。さらに、携帯電話会社が研究を支援していたことも、その中立性に疑問が出ています。

一方イギリスでは、携帯のヘビーユーザーと癌の関係について研究が進められているそうです。研究には、何百人ものデータが必要なため、結果が出るまでに10年近くかかるそうです。

明日、iPhone4が発売され、携帯電話の競争はさらに激化します。携帯電話が多機能化し便利になるのは大歓迎ですが、とにかく電磁波と脳の関係の研究が進んで欲しいです。10年後に後悔したくありませんから。

[June 23, 2010] No 010191

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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