2分でわかるアメリカ

2013/08/21やっぱり儲けたバフェット氏


「バフェットの時代は終わった」など、富豪のウォーレン・バフェット氏の投資を巡って最近、ネガティブな見方が増えています。

たしかに、バフェット氏が率いる投資会社バークシャー・ハザウェイの足下のパフォーマンスは冴えません。第3四半期(7-9月期)の保有銘柄トップ10の平均株価は期首と比べ横ばい、ベンチマークのS&P500を下回っています。52週平均と比べるとマイナス7.6%。特に、IBM、ダヴィータ・ヘルスケア、フィリップス66の株価は10%を超す下げとなっています。

しかし、バフェット氏は過去の投資で大きく儲けています。

CNBCによりますと、バフェット氏は今月6日、地元のネブラスカ州にあるオマハズ・ハッピー・ホーロー・クラブでバンク・オブ・アメリカのブライアン・モイニハンCEOとプライベートのディナーをしました。大株主のバフェット氏が感謝を表するディナー。

バフェット氏は、金融危機の影響が残る2011年8月にバンク・オブ・アメリカの株式を大量に買いました。というより、優先株と引き換えに支援しました。2年後のいま、バンク・オブ・アメリカの株価は2倍になり、バフェット氏は52億ドル(約5200億円)の利益を得ました。ペーパー上ですが。さらに、バフェット氏が保有する優先株には6%の配当がついていて、年3億ドル(約300億円)の配当をバフェット氏が受け取っています。

金融危機後にバフェット氏は、ゴールドマン・サックスやゼネラル・エレクトリックの株式も大量に取得していて、バンク・オブ・アメリカと同様の巨額の利益を得ています。

 天才投資家ウォーレン・バフェット氏を短期で判断すると見誤ると思います。なぜなら、バフェット氏は長期的な視点に立った投資家だからです。バフェット氏の伝説はまだまだ続きそうです。 

[AUGUST 20, 2013] No 0105347

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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