2分でわかるアメリカ

2013/08/09ローマで両替すると損します


ユーロを導入する前の1990年代後半までは、ヨーロッパの旅行には両替がつきものでした。

かつてブリュッセルを拠点にパリ、デュッセルドルフ、アムステルダムなどの近郊都市を頻繁に訪問した。その都度、当時のフランス・フラン、ドイツ・マルク、オランダ・ギルダーに両替していました。不便で効率が悪かったです。いまイタリアやフランスなどを旅行すると、ユーロの導入で参加国のビジネスや生活は格段に効率が上がったのではないかと感じます。

ローマ市内を歩くと、かつて至る所にあった両替店が少なくなっていました。圧倒的に多いユーロ圏の訪問客の両替が必要無くなったからだと思います。空港やトレビの泉などの観光スポットには当然ありますが、両替している人を見かけることは稀です。

今回イタリアに来る前、我が家では東京からロサンゼルスに出張した知人に「成田空港でのユーロへの両替」を頼みました。現地のタクシーなど必要な現金分だけです。

なぜ、そんなことをしたのか。欧米では、両替の手数料が異常に高いからです。特にイタリアはひどい。ローマのレオナルド・ダビンチ空港にある金融機関が運営する両替店は「手数料が30%」でした。

ドルや円からユーロに両替すると表示額の70%程度しか手元に残りません。試しに100ドルを両替しようとしたら「52ユーロですが、よろしいですか」と聞かれたので、「やめます」と答えました。大雑把ですが「1ドル=1.92ユーロ=184円」の計算です。

ローマ市内の両替所の手数料は空港より良いらしいのですが、それでも約20%だそうです。アメリカの両替所の手数料も高いのですが、イタリアの両替所は異常な水準です。

レート表示の上2つはドルと円。需要があるから目立つ位置にしているのだと思います。アメリカ人はクレジットカードを主に使うため、最小限の現金しか持ち歩きません.しかし、日本人は多額の現金を持ち歩く人が多いので「カモにされる可能性があります。

ヨーロッパへ出張や旅行を計画している人は成田空港など、日本国内で両替するのが賢いです。出来るだけ少なめにして、海外でも使用できるATMカードとクレジットカードを持参するのが良いと思います。ビザとマスターカードであれば幅広く使用できます。くれぐれもイタリアの両替にご注意を。


    
[AUGUST 08, 2013] No 0105339

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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