2分でわかるアメリカ

2013/08/08びっくり!ポートフィノで遭遇


 3年前に友人がイタリアで購入したボートに乗せてもらいました。週末の1泊2日の小旅行。昔の経験から、ボートでの宿泊は窮屈で不便といった偏見を持っていました。しかし、友人のボートでの旅は、快適な旅でした。 

ボートには、広いリビングルームにキッチン、そして4ベッドルームがありました。冷房が完備され、各部屋にはテレビ、ステレオ、ミニバー、電話があり、Wi-Fiも繋がっていました。それぞれシャワーとトイレがついています。フランスの高級ブランドのアメニティが充実していました。部屋のサイズは東京出張の際に泊まるホテルの部屋より大きく快適でした。

イギリス製の最新のボートで、500万ポンド(約7億5000万円)したそうです。サイズは27メートル、友人はこれとは別に11メートルの高速ボートを持っていて並走してクルーズしました。2艇ともジェームズ・ボンドの映画に登場するような高級ボートです。オーストラリア人のキャプテン、それにイギリス人と南アフリカ人のクルーが管理・運航します。

イタリア中西部からモナコ、フランスのカンヌ、スペインのバルセロナなどの地中海沿岸にはマリーナが点在していて、地元の人が週末などをボートやヨットで過ごします。友人と同じサイズの大型ボートのほとんどはロシア人の所有だそうです。

小旅行は滞在しているフォート・ディ・マーミからポートフィノという小さいけれど高級なマリーナまでのクルーズでした。目的地の近くには友人のボートより4倍大きい巨大なボートが停泊していました。「セブンシーズ(7つの海)」という名前がついています。詳しい人に聞いたところ、3階建ての高級ホテルのような構造になっていて60人のクルーが常駐しているそうです。オーナーはアメリカ人。世界で最も有名なハリウッドの映画監督・プロデューサー、スティーブン・スピルバーグ氏です。

ポートフィノで最も人気のレストラン「Puny」を友人が予約していました。席について気付いたのですが、右隣はスピルバーグ氏と家族や親戚とみられる5人が座っていました。後方のテーブルでボディーガード3人が睨んでいました。観光客が来ないポートフィノなので、日本人は絶対にいないと思っていました。しかし、なんと見覚えのある日本人が。中田英寿氏でした。左隣の席でイタリア人5人と食事していました。イタリアのセリエAで活躍した中田氏は、引退後も欧米社会に深く入り込んでいる印象を受けました。カッコいいと思います。

イタリアの高級マリーナで食事するロシア人、アメリカ人、そして日本人。不思議な感じがしました。

    
[AUGUST 07, 2013] No 0105338

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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