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2013/07/17閣僚ポストを捨て転職


ジャネット・ナポリターノ国土安全保障長官が辞任する意向を表明しました。

ナポリターノ長官は、アリゾナ州の司法長官を経てアリゾナ州知事に当選、2期務めた後、1期目のオバマ大統領に重要ポストに抜擢されました。国内のテロ対策や国境の監視強化などに努めたほか、最近ではサイバー攻撃対策で手腕を発揮しました。9月の退任後は、内定しているカリフォルニア大学の総長に就任します。

閣僚ポストから大学の総長への転職は「格落ち」のようにみえますが、ネガティブなイメージはありません。

 総長になるカリフォルニア大学は、UCLA, UCバークレー、UCデイビス、UCサンディエゴなど10の大学グループです。名門大学が多く、「世界で最も水準が高い公立大学グループ」とされています。 

年間予算は240億ドル(約2兆4000億円)にのぼります。学生総数は23万人、職員とスタッフは19万人います。国家安全保障省の職員数は24万人ですので、規模的にはカリフォルニア大学の方が大きいと言えます。

国土安全保障長官の年収は20万ドル(約2000万円)ですが、倍以上になりそうです。カリフォルニア大学の現総長のユドフ氏の年収は59万ドル(約5900万円)です。

第20代総長になるわけですが、多くの仕事が待ち受けています。州の財政難の影響で、大学の授業料は、2000年代はじめの3000ドル程度から1万3200ドルに大幅に上昇しました。値上げのペースがあまりにも急激なため、学生の反対集会が何度も開かれました。また、他の州や外国から入学する人の授業料は地元住民より大幅に高いため、地元の入学者が減っているという変な事態になっています。さらに、ロサンゼルス南部のリバーサイドという大学病院の建設が中断している問題もあります。カリフォルニア大学には5つの大学病院があり、効率的な運営が求められています。

カリフォルニアの住民として、ナポリターノ新総長の手腕に期待したいです。

[JULY 16, 2013] No 0105322

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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