2分でわかるアメリカ

2013/07/04革新的製品とアダルト産業


まだ着けている人を見たことがないのですが、グーグル・グラスを持っている人が2000人ほどいるそうです。サンフランシスコ、ロサンゼルス、ニューヨークなどに住む一部の人が1500ドル(約15万円)で買ったそうです。

グーグル・グラスの正式名称はGL/ISS。ヘッドマウント・ディスプレイを使ったウェアラブル・コンピュータです。簡単に言えば、メガネの形をしたコンピュータ。グーグルの創業者であるセルゲイ・ブリン氏が去年から装着して登場し大きな話題となりました。装着者視点で動画やスチール写真を撮影できるほか、ニュースやメールもハンズフリーで読むことができます。翻訳や道案内など幅広い用途に利用可能です。

グーグル・グラスの購入希望者が多く、現在は注文を一時停止しています。年内にもアメリカで一般販売される可能性があります。


 革新的な製品の普及を後押ししたのはアダルト産業だったという研究があります。極めてまじめな研究です。クーベルタンの印刷機にはじまり、近代ではビデオ・プレイヤーやインターネットもアダルト作品があったからこそ、短期間で普及したという指摘です。グーグル・グラスという革新的な製品に、早くもアダルト業界が注目しています。 

ワシントン州シアトルにあるミカンディは、アダルト作品専用のアプリ開発の大手。スマートフォンやタブレット対応のアプリを相次いで発表し急成長しました。早くもグーグル・グラス専用のアプリを発表、まだβ版ですが、12人のユーザーがダウンロードしたそうです。アプリへのアクセスは5000人、グーグル・グラスを持っている人が2000人しかいないので、興味の高さが窺えます。装着した人の視点で撮影された作品だということです。

グーグル・プレイと同様に、グーグル・グラスのアプリもアダルト作品の自主規制がされています。厳しめのコードが導入されたため、ミカンディはアプリを「芸術的なヌード作品」に変更中だとCNBCが報じました。グーグル・グラスはアダルト作品のヘルプがなくても広く普及すると思いますが、一方のアダルト産業の方は生き残りをかけて必死なのかもしれません。

[JULY 03, 2013] No 0105313

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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