2分でわかるアメリカ

2010/06/16W杯で盛り上がらないアメリカ人


南アフリカで開かれているワールドカップ。初戦で強敵カメルーンに勝ったことで、日本ではさぞかし盛り上がっていることでしょうね。でも、アメリカではさっぱりです。

先週土曜日にアメリカが優勝候補のイングランドと1対1で引き分けましたが、僕の周りのアメリカ人で試合をテレビ観戦した人は誰も人もいません。話題にすらなりません。バスケットボール、野球、アメリカンフットボールに比べ、サッカーは何故か人気がないのです。子供の学校では、女の子のサッカーチームはありますが、男の子のチームはありません。

過去に何度か、サッカー人気を根付かせようとする努力がありました。1970年代には、ブラジルの名選手であるペレが、今は解散したニューヨーク・コスモスというチームと契約しました。3年前には、ロサンゼルスのチーム、ギャラクシーがスーパースターのデビッド・ベッカムを招きました。しかし、ギャラクシーの動向を気にする人は誰もいませんでした。

なぜ、サッカーは人気がないのか。知り合いのアメリカ人は、スローすぎて退屈だと言っています。オンライン・メディアでは、「バスケットボールや野球のように、アメリカが世界の中心であり最高の選手が世界中から集まってこないからサッカーはダメ」という指摘がありました。

でも、少しだけサッカーの人気が高まっている兆候があります。僕の周辺では誰も見なかったアメリカのワールドカップ初戦。全米の視聴率が4年前のドイツ大会の2倍だったのです。約1300万人がテレビ観戦した計算です。  
今年2月のアメリカンフットボールの祭典であるスーパーボールの視聴者数は1億600万人、松井が大活躍した去年秋の大リーグのワールドシリーズ決勝の視聴者数は2230万人で、まだまだサッカーはマイナーですが、確実にファン層を広げているようです。ただ、知り合いのアメリカ人は、「視聴率が上がったのは、人口が増えているメキシコ人が見ているから」と言っていました。

[June 15, 2010] No 010185

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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