2分でわかるアメリカ

2013/06/141935年と類似した株式相場


 マーケットが荒れています。株高、そしてドル高が年初から続いていましたが、先週から基調が変わりました。ドル円が乱高下、株式相場もローラーコースターのような展開が連日続いています。 

一体どうなるのか。ヒンデンブルグ・オーメンはやはり正しかったのか。(リンク先はこちら)

モルガン・スタンレーの元ストラテジストで、現在は大手投資会社ブラックストーン・アドバイザリー副会長のバイロン・ウィーン氏は「株式相場はさらに荒れる」とCNBCに語りました。

ウィーン氏は「利益率がピークを超え、上半期の企業業績が失望的な内容になることをマーケットが感じはじめている」との見方を示しました。懸念されているFRBの資産買い入れ規模を縮小することに関しては「850億ドルが600億ドルに縮小しても、まだ巨額資金が市場に流入することになる」として影響は限定的だとした上で、年初からのブル(強気)相場が、現実に直面しているとしています。

ウィーン氏はまた、現在の状況は1935年と類似していると指摘しました。1935年はエルビス・プレスリーが生まれた年でもありますが、大恐慌後の反動で年初から株式相場が大幅に上昇しました。しかし、高い失業率、巨額の政府債務、米国債の低い利回りなどが続き、やがてマーケットが大きく荒れました。現在の状況は2010年2月に公定歩合を引き上げた際のマーケットの混乱と類似しているとの指摘もありますが、当時も1935年と似ているとされました。つまり、1935年と2010年そして2013年は相場環境が似ているということでしょうか。

強気で知られるバンク・オブ・アメリカ・メリル・リンチのストラテジスト、サビタ・スブラマニアン氏も株式相場の先行きに悲観的です。こうした見方が日に日に増えています。

13日のニューヨーク株式市場では売りが先行しましたが、米国債相場やドル相場が落ち着いたこと、小売売上高と新規失業保険申請件数が予想と比べ強めの内容だったことで上昇に転じました。ただ、3日続いた大幅な下げと比べ、上げ幅は小幅です。

[JUNE 13, 2013] No 0105296

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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