2分でわかるアメリカ

2013/06/11サンタモニカで大変なことが


自宅があるカリフォルニア州のサンタモニカで、先週金曜日7日に大変なことが起きました。

午前11時52分、自宅から4キロほど南にある路上で武装した20代のジョン・ザワヒリ容疑者が静かな住宅街で発砲しました。続けて通りかかったSUVに発砲し運転者を射殺、カージャックして近くのサンタモニカ・カレッジに逃げました。キャンパスで発砲を続け3人が犠牲になりました。駆けつけた警官と激しい銃撃戦になり、ザワヒリ容疑者は死亡。きのう、入院していた1人が死亡、容疑者を含め死者数は6になりました。

ロサンゼルス・タイムズによりますと、マシンガンで発砲、1300もの弾丸を持っていました。動機はまだ明らかにされていませんが、両親の離婚など家庭内の問題が原因ではないかとされています。現場近くでは、一軒家の火事が発生していて関連を警察が調べています。

全米で相次ぐスクール・シューティングではありません。テロ行為でもありません。しかし、平和な街で起こった銃撃戦に住民が震撼しました。ミドルスクールで勉強していた娘は、昼前から3時間に渡って机の下で非難するよう命じられたそうです。娘から何度かiPhoneのメッセージが送られて来ました。正直怖かったです。午後3時過ぎに妻が娘をピックアップしたのですが、現場となったサンタモニカ・カレッジ近くの別のミドルスクールの生徒も避難していました。

銃撃戦が展開されたとき、サンタモニカにはオバマ大統領が訪れていました。自宅から北に1キロ、サンタモニカ・カレッジから北に5キロほどに位置するピーター・チャーニン氏の自宅です。寄付金を集めるためのランチに出席するためです。ピーター・チャーニン氏はニューズ・コープの元社長で、「猿の惑星」や「オブリビオン」などで知られる映画・テレビの大物プロデューサーです。オバマ大統領は、中国の習近平国家主席との首脳会談に臨むためパーム・スプリングスへ向かう途中に立ち寄りました。大統領に被害はなかったのですが、銃撃戦の一報がランチ中に伝えられたとみられます。

 サンタモニカの警察は市が創設以来、最も忙しい1日になったことは間違いありません。同時に、銃による犯罪が身近で起こり、あらためてアメリカが抱える深刻な問題に気付かされました。

[JUNE 10, 2013] No 0105293

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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