2分でわかるアメリカ

2013/06/04「ヒンデンブルグ・オーメン」再点灯


 株式相場の暴落を予言する「ヒンデンブルグ・オーメン」が先週29日のニューヨーク株式市場で点灯しました。ウォール街では「6月暴落」への警戒感が広がりました。週末31日のニューヨーク株式相場が取引終了間際に急落したのは「ヒンデンブルグ・オーメン」が原因とみられています。今年4月15日にも、2年8カ月ぶりに点灯しました。 

「ヒンデンブルグ・オーメン」は、1937年にアメリカで発生したドイツの飛行船「ヒンデンブルグ号」の爆発炎上事故に由来して名付けられたテクニカル分析の一種です。

複数の節があるのですが、1.NYSEの52週高値更新銘柄と52週安値更新銘柄が、ともにその日の値上がり・値下がり銘柄数の2.8%以上(84銘柄)になる 2.NYSEインデックスが50営業日前より上の水準にある 3.短期的な動きを示すマクラレン・オシレーターがマイナス 4.52週高値更新銘柄が52週安値更新銘柄の2倍を超えないの4つの条件が全て揃った場合に「ヒンデンブルグ・オーメン」のシグナルが点灯します。30日営業日有効とされ、株価が暴落することを警告しています。

過去のデータをみますと、「ヒンデンブルグ・オーメン」が点灯した場合、株価が5%超下落する確率は77%、暴落する確率は24%とされています。1985年以降の株価暴落の際にはいずれも点灯後30日以内に起こっています

ニューヨーク株式相場は過去最高値水準で推移、配当性向や株価収益率などでみると株価が割高になりはじめたと指摘されています。こうした中で点灯したため、一部のトレーダーでパニックが広がったそうです。歴史的に6月は株価が不安定になることもあり、警戒感が広がっています。3日のニューヨーク株式相場はまちまちで取引が始まりましたが、投資家は神経質になっています。

[JUNE 03, 2013] No 0105289

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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