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2013/05/15「後半に景気上向く」予想とFRB


アメリカの株式相場が歴史的な高水準にあり、同時にドルが上昇基調。背景には、今年後半からアメリカ経済が本格回復するとの期待があります。

オバマ大統領と議会の歳出削減と税制を巡る協議は進んでいません。3月1日から強制的に政府予算がカットされました。その影響で、今年の第2四半期(4-6月期)は景気の減速が指摘されています。最近発表された経済指標にはやや弱めのものがあります。

USAトゥデイが5月6日から9日の間にアメリカの主要な43人のエコノミストを対象にしたアンケート調査では、第2四半期の成長率の予想の中間値は前期の2.5%から1.8%に鈍化という結果が出ました。しかし、夏以降は回復、第3四半期(7-9月期)は2.2%、そして第4四半期(10-12月期)は2.7%、2014年はじめまでに3%成長になるとの予想でした。

政府予算削減の影響はありますが、民間部門に勢いがあり補うだろうとの見方です。そして、株式相場と住宅価格上昇を背景に消費者の財布の紐が緩み、個人消費が経済成長を0.7%押し上げるだろうとエコノミストは予想しています。雇用情勢も回復していくだろうとしています。

こうした中、FRBが月間850億ドル(8兆5000億円)規模の長期国債とMBSの買い入れプログラムを見直す戦略を検討しているとウォール・ストリート・ジャーナルが報じています。2003年から2006年にかけて、FRBが金融政策を決めるFOMCで17回連続して0.25%の政策金利を引き上げました。しかし、この戦略は「次も上がる」という「マーケットの期待」を生み出す結果になりました。それらの反省も踏まえFRBは、どのタイミングで、どの程度プログラムを見直すかを慎重に検討しています。マーケットが過剰に反応しない柔軟な対応が出来ないか議論しています。

FRBは、6月、7月、そして9月にFOMCを開催し、この内、6月と9月の会合後にバーナンキ議長が記者会見を予定しています。当面、FRBから目が離せません。

[MAY 14, 2013] No 0105273 
 

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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