2分でわかるアメリカ

2010/06/11金銭感覚が100倍の友人


 昨夜は、友人夫婦がモスクワから遊びに来たので、夫婦同士4人で食事をしました。マストロズというビバリー・ヒルズのステーキ・ハウスです。

ご主人のセルゲイは、ロシアで最も成功したビジネスマンの1人です。最初の結婚で子供が生まれた90年代はじめ、当時のロシアは旧ソビエト崩壊後の混乱期で、ミルクやジュースがまともに買えませんでした。このため、彼自身が作り始めたのです。会社は急成長、ニューヨーク証券取引所にも上場しました。ちなみに、僕の妻のコロンビア大学院での研究テーマは、偶然にもセルゲイの会社の成長戦略でした。 
ということで、セルゲイは巨額の資産を築いたのです。セルゲイとは、これまで何度も食事をしているのですが、ある時期に彼の金銭感覚は僕の100倍であることがわかってきました。僕はレストランでワインを選ぶ際、ワインリストの上から見ていきます。これに対しセルゲイは下から、つまり値段が高い方から見てきます。今回彼が選んだのは、ロマネ・コンティのレシュプール94年とコルギン99年、食後にシャトー・ディケム01年でした。昨夜の食事代は日本円で約50万円この内ワインは45万円でした。もちろんセルゲイのおごりです。

前回このレストランで食事をした際、セルゲイは約150万円払いました。旅行は、プライベート・ジェットとファースト・クラスの組み合わせ、去年の夏にマリブで借りていたビーチ・ハウスの家賃は月1200万円でした。

僕の周辺にいる裕福なロシア人は、セルゲイだけではありません。娘を家庭教師と一緒にフランスのサマースクールにファースト・クラスで送り込むサンタモニカに住む友人、ドバイにいるロシア人夫婦は、娘のためにゴルフのコーチをイギリスから招聘しました。それぞれ金銭感覚は、僕の10倍から100倍です。

一人当たりのGDPなどを比較して、ロシアは貧しいと思っている日本人が多いと思います。しかし、時代は急速に変わり、平均的な日本人の100倍から1000倍の資産を持つロシア人が急増しています。経済指標だけでは決して解らない状況があるのです。

[June 09, 2010] No 010171

※当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。

※当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

NOTE

このレポートは、Market Editors が信頼に値すると判断した情報を基に作成されています。あくまでも情報提供が目的であり、その結果について責任を負うものではありません。投資に関しましては、投資家ご自身の判断に基づき決定してください。無断転載や引用を禁じます。

Market Editors
【データ提供】

PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

バックナンバー

  • 2018.12.15 更新トランプ大統領、任期全うできるか12月9日からの1週間は、トランプ大統領にとって就任以来で最悪の週だった。ワシントンポストのコラムニストが伝えました。確かに、トランプ大統領に打撃となるニュース…
  • 2018.12.14 更新アメリカのガラパゴス日本に帰国する際は非接触型ICカードを使っています。JR東日本のSuicaや首都圏の地下鉄やバスで利用できるPASMO。コンビニや自販機でも使えて便利だと思いま…
  • 2018.12.13 更新FRBの利上げけん制、最後のプッシュアメリカのトランプ大統領が11日、ロイターのインタビューを受けました。ウォール街で話題に。金融情報に強い通信社による単独インタビューのため、慎重に準備したことが…
  • 2018.12.12 更新ホワイトハウスの重要ポスト先週末まで、「ホームランド」をアマゾンプライム・ビデオで毎日観ました。2011年から放送されているCIAエージェントのテロリストとの戦いを描いたテレビドラマで8…
  • 2018.12.11 更新中国がiPhone差し止め、微妙なタイミング中国の福建省福州の裁判所が、特許侵害をめぐるクアルコムとの訴訟に関し、アップルのiPhoneの輸入と販売を差し止める仮処分を下したことが明らかになりました。クア…

「日刊2分でわかるアメリカ(2分でアメリカがわかる)」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ