2分でわかるアメリカ

2013/05/03アメリカの全国紙


 アメリカには各都市にそれぞれ地方紙があるのですが、「全国紙」と呼ばれる新聞は1紙しかありません。USAトゥデイという新聞で、カラフルな紙面が特徴です。

ただ、厳密に言うと経済紙であるウォール・ストリート・ジャーナルと地方紙であるニューヨーク・タイムズは、全米のどこでも購読できるので、広い意味で「全国紙」と呼べます。USAトゥデイと合わせて事実上3つの全国紙があることになります。

新聞社のホールディング会社ガネット傘下のUSAトゥデイは1982年に創刊、全米最大の購読部数を誇りました。しかし、最新の調査では、USAトゥデイの購読部数は大幅に減少し167万部と3位に落ちました。

2位に浮上したのはニューヨーク・タイムズ。今年3月末時点の購買部数は前年比で17.6%増え186万部でした。伝統的な紙の購買部数は73万部と、総合トップのウォール・ストリート・ジャーナルの148万部と比べ少ないのですが、デジタル版の読者が113万人と飛び抜けて多いのが特徴です。ウォール・ストリート・ジャーナルのデジタルの読者は約90万人です。

ただ、デジタルの読者は、コンピュータ、タブレット、そしてスマートフォンの全てで読んでいる人を3人とカウントしているので、正確かどうかは議論の余地があります。ただ、ニューヨーク・タイムズがデジタルの読者獲得で成功したことは間違いありません。

ニューヨーク・タイムズのデジタル購読料は、利用する端末数によって月間15ドルから35ドルです。これが安いかどうかは判断が分かれますが、デジタル時代の負け組とされた新聞の新たなモデルになりそうです。

ちなみに日本は、読売新聞の販売部数が993万部、朝日新聞が765万部、毎日新聞が340万部、日経新聞が294万部、産經新聞が160万部などとなっています。アメリカの全国紙と比べ圧倒的に販売部数が多いのが特徴です。ただ、影響力はニューヨーク・タイムズやウォール・ストリート・ジャーナルと比較になりません。国の力、ウォール街の力、そして英語の力でしょうか。

[MAY 02, 2013] No 0105265

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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