2分でわかるアメリカ

2013/04/17Act of Terror


4月第3月曜日のきのう15日は「愛国の日」でした。アメリカ独立戦争がはじまるきっかけとなった1775年のレキシントン・コンコードの戦いを記念したもの。独立戦争の舞台となったマサチューセッツ、メイン、ウィスコンシンの3つの州では祝日です。

ボストン・マラソンは世界で最も知られた歴史ある大会です。初回大会は1897年で、ギリシャで開かれた第一回オリンピックの次の年に開催されました。いまではボストン市民挙げての大イベントです。

少し肌寒い完璧ともいえる日に開催された今年のボストン・マラソンで悲劇が起きました。連続爆弾テロが発生しました。映像や写真で見る以上に「残忍なテロ行為」です。8歳の少年を含む3人が死亡、170人以上がケガをしました。負傷した人の相当数は足を失うなど重傷です。スタートから4時間後にゴール付近に爆弾を仕掛けたことなどから、計画的な犯行だったことがわかります。

9.11の同時多発テロから10年以上が経過しました。アメリカ国内では「Act of Terror」(テロ)と呼ばれる事件は発生しませんでした。メディアなどでも、平和ぼけとも言える論調が出始めていました。こうした中で起きた今回のテロは、アメリカが抱えるリスクをあらためて浮き彫りにする形となりました。

オバマ大統領は「市民を標的にした卑劣な行為だ」とした上で、爆破事件の詳しい捜査と、全米での警備強化を命じました。ニューヨークのタイムズスクエアやワシントンの主要な政府ビル、ロサンゼルスではドジャー・スタジアムなどの警備が大幅に強化されました。しかし、事件から24時間以上経過しましたが、犯人や事件の背景などはわかっていません。

 テロへの脅威が再燃、外出を控える動きが強まる可能性があります。経済への影響も懸念されはじめました。前日に急落した株式相場は反発しましたが、投資家はテロ関係のニュースに敏感になっています。 

[April 16, 2013] No 0105253

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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