2分でわかるアメリカ

2013/04/09元大物政治家のスピーチの値段


 13年前にニューヨークに初めて赴任した際、「生きているうちに、黒人と女性の大統領はみられないだろう」とアメリカの著名なジャーナリストが話していたのを覚えています。予想は外れ、5年前の2008年の選挙で黒人のバラク・オバマ氏が大統領に選出されました。そして、次の大統領選挙では初の女性大統領が誕生する可能性があります。 

ヒラリー・クリントン氏は、2カ月ほど前に国務長官の任務を終えました。民間人に戻ったヒラリーさんが最初にしたことは、個人事務所の開設です。ワシントンのコネチカット通りにある民間企業などがテナントで入っているビルに小さなオフィスを借りました。

移行期の事務所」とヒラリーさんが呼んでいるそうですが、次の大統領選に向けた準備のための事務所ではないかと見られています。ヒラリーさんが最近、これまでの主張を転換し、支持が増えている同性婚を容認する発言をしたことは、まさに「大統領選をにらんだもの」と受け止められました。スーパーPACという寄付金を集めるための組織も正式にスタートしました。

まだ正式には大統領選への出馬を表明していませんが、事務所では数人のスタッフがフルタイムで働いています。当然ですがポケットマネーから給与を払わなければならないですが、経済的には問題なさそうです。

ワシントン・ポストによりますと、夫のビル・クリントン元大統領は演説一回で15万ドルから30万ドルの報酬を受け取ります。75万ドル(約7000万円)受け取ることもあるようです。ヒラリーさんもエージェントと契約しましたので、演説で高額の報酬を受け取るのは確実です。国務長官時代のメモアールの出版も決まりました。クリントン夫妻には1400万ドル(約13億円)の資産がありますので、オフィスの家賃と数人の給料は軽く払えるということになります。

最新の世論調査では、ヒラリーさんが民主党から出馬した場合、共和党から出馬が予想される誰よりも高い支持を得られるとの結果が出ています。ヒラリーさん自身が「自分の目で、女性のアメリカ大統領を見てみたい」と語っているそうですが、自分自身がなる道が最も近そうです。

冷戦の終結を主導したイギリスのサッチャー元首相が死亡しました。今度は、大西洋を越えたアメリカで女性宰相が誕生するかもしれません

[April 08, 2013] No 0105247

※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、お客様に特定の商品をお勧めするものでもありません。

※当レポートに記載する売買戦略はテクニカル指標その他を基に客観的に判断しているものであり、相場の行方を決定付けるものではありません。最終的な投資判断はご自身の意思判断によりお取引いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

NOTE

このレポートは、Market Editors が信頼に値すると判断した情報を基に作成されています。あくまでも情報提供が目的であり、その結果について責任を負うものではありません。投資に関しましては、投資家ご自身の判断に基づき決定してください。無断転載や引用を禁じます。

Market Editors
【データ提供】

PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

バックナンバー

「日刊2分でわかるアメリカ(2分でアメリカがわかる)」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ